研究課題/領域番号 |
11671605
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
星 和彦 (2001) 山梨医科大学, 医学部, 教授 (20111289)
平田 修司 (1999-2000) 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (00228785)
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研究分担者 |
平田 修司 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (00228785)
笠井 剛 山梨医科大学, 医学部, 助手 (20194699)
星 和彦 山梨医科大学, 医学部, 教授 (20111289)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ヒト / ERα isoform S cDNA / ERβ isoform M cDNA / PR isoform S cDNA / 子宮内膜 / 子宮内膜癌 / ERα isofrom S cDNA / エストロゲン受容体 / 遺伝子発現 |
研究概要 |
本研究の主目的は、正常子宮内膜ならびに子宮内膜癌におけるエストロゲン受容体(ER)αならびにβの遺伝子発現の多重プロモーターによる調節機構を明らかし、子宮内膜癌の発癌・進展にこれらの遺伝子発現調節機構が果たす生理的ならびに病的意義を明らかにし、さらに、プロモーター活性の抑制による子宮内膜癌の発癌・進展の阻止の可能性を追求することである。本研究の遂行により、ERβの遺伝子調節機構を明らかにしただけでなく、ERと同様に子宮内膜癌の発癌・進展に関与していると考えられるプロゲステロン受容体(PR)にこれまで未報告のisoform cDNA (PR isoform S cDNA)を同定した。さらに、この知見を発展させるべく、ヒトERαならびにERβについてのcDNAの構造解析を行った結果、ヒトERαにこれまで未報告のisoform cDNA(ERα isoform S cDNA)を同定した。また、ヒトERβにもこれまで未報告のisoform cDNA(ERβ isoform M cDNA)が存在することを明らかにした。さらに、ゲノム解析により、これらの新たなERαisoform mRNA、ERβisoform mRNAならびにPR isoform mRNAの新規配列部分はこれまでに報告されていなかったexon、すなわち、ERα exon S、ならびに、PR exon S、に由来することを明らかにした。 本研究の遂行により同定されたヒトERα、ERβならびにPRにおける新たなisoform mRNAがコードするisoform受容体は、ホルモン結合領域は有するもののDNA結合領域を欠失するものと推定され、エストロゲンならびにプロゲステロンのnon-genomic作用との関連が注目されると同時に、正常子宮内膜ならびに子宮内膜癌において何らかの生理的・病的機能を果たしている可能性がある。今後、これらのisoform mRNAならびにそれがコードするタンパクの正常子宮内膜ならびに子宮内膜癌における発現機構について解析し、その生理的意義を明らかにする予定である。
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