研究課題/領域番号 |
11671616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山形大学 (2000-2001) 大阪大学 (1999) |
研究代表者 |
倉智 博久 (2000-2001) 山形大学, 医学部, 教授 (40153366)
西尾 幸浩 (1999) 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30303952)
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研究分担者 |
山本 敏也 大阪大学, 医学部, 助手 (80283787)
森重 健一郎 大阪大学, 医学部, 助手 (90283788)
坂田 正博 大阪大学, 医学部, 助手 (10260639)
中原 健次 山形大学, 医学部, 講師 (80250934)
手塚 尚広 山形大学, 医学部, 講師 (60261690)
齋藤 英和 山形大学, 医学部, 助教授 (90125766)
倉智 博久 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40153366)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 繊毛細胞 / 接着因子 / 浸潤能 / 遊走能 / インテグリン / 上皮成長因子(EGF) / 転写制御 / 絨毛細胞 / 細胞接着因子 / 上皮成長因子 (EGF) / 細胞浸潤能 / ケモタキシス / 細胞浸潤 / MAPキナーゼ / 転写因子 |
研究概要 |
絨毛細胞の機能的分化の重要な指標として、その子宮壁への浸潤能が挙げられる。本研究課題においては、上皮成長因子(EGF)がその接着分子の発現とその浸潤能がいかなる影響を与えるのかをヒト絨毛癌細胞株であるBeWo細胞を用いて研究した。 研究方法と得られた結論は以下の通りであった。1)EGFにより、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)分泌は増加を示し、EGFにより絨毛細胞の分化が促進された。2)種々の接着分子インテグリンの発現の変化をノザンブロツトとフローサイトメトリーで観察したところ、EGFによりα2インテグリンのmRNAと蛋白が特異的に増加する。3)EGFによるBeWo細胞の浸潤能、遊走能、接着能の変化をそれぞれマトリゲルを用いた浸潤アッセイBoyden chamberを用いた遊走能アッセイ、コラーゲンを用いた接着アッセイにて検討したところ、浸潤能、遊走能はEGFにより有意に亢進することが観察された。さらにこれらの現象は抗α2インテグリン抗体によって阻害され、α2インテグリンが特異的に関与していることが示唆された。しかし、接着能はEGFにより変化しなかった。以上より、EGFによる絨毛細胞の機能的分化に横着分子α2インテグリンが関与しており、これは、浸潤能と遊走能の亢進に寄与している可能性が示唆された。 さらに、α5インテグリンのEGFによる転写制御につき研究を行った。得られた結果は以下の通りである。1)EGF添加後発現量の増加が観察された。2)α5インテグリン遺伝子をBeWo細胞に導入しα5インテグリン遺伝子の転写制御機構を検討したところ、EGFは、a5 integrinの転写活性を対照に比して約5倍増加させた。3)この転写活性化はMEK inhibitor (PD98059)で抑制されず、この転写促進はMAPキナーゼ以外の細胞内シグナル経路が関与することが示唆された。
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