研究課題/領域番号 |
11671644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 常磐大学 |
研究代表者 |
上見 幸司 常磐大学, 人間科学部, 教授 (90051903)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | MRP8 / マクロファージ系ケモカイン / カルシウム結合タンパク / S100タンパクファミリー / ヒト胎盤 / ヒトエンブリオ / 腫瘍細胞 / 妊娠 / 28kDaタンパク / MRP14 / S100ファミリー / 妊娠関連タンパク / 胎盤 / 腫瘍 / in situハイブリダイゼーション / in situ ハイブリダイゼーション |
研究概要 |
本研究は、カルシウム結合タンパクであるケモカインMRP8の遺伝子発現を検索したものである。今回の課題研究では次の2点について検討した。第1点(以下、「(1)」)は、MRP8遺伝子が、胎生期における胎盤と胎児性組織において、いつ頃、どのようなタイプの細胞で発現するかであり、第2点(以下、「(2)」)は、同様にMRP8遺伝子が、どのようなタイプの腫瘍細胞に発現するかである。これらの目的を遂行するために、前者は臨床現場から得られた絨毛組織と胎児性組織の一部が、また後者では女性生殖器の腫瘍組織から株化された培養細胞に対して、in situハイブリダイゼーション法によって検索した。その結果、MRP8遺伝子は以下の細胞に発現することが認められた。(1)胎盤絨毛では、妊娠1期に細胞性栄養膜細胞に現れ、経過とともに合胞体細胞に発現し、同時に血管の増生とともに間質の遊走性細胞の一部に発現し、妊娠2期から分娩期にかけて消退する。また胎児組織でも同様に、胎児性結合組織細胞の一部に発現する。(2)腫瘍細胞では、卵巣がん、子宮ガン、膣ガンの細胞株の一部に発現する。これらの所見はわれわれの先行研究の所見と一致するものであった。今後は、詳細な病理学的研究が必須である。
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