研究課題/領域番号 |
11671655
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
米山 芳雄 日本医科大学, 医学部, 講師 (00201096)
|
研究分担者 |
鈴木 俊治 日本医科大学, 医学部, 講師 (80291722)
澤 倫太郎 (澤倫 太郎) 日本医科大学, 医学部, 講師 (30267174)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | Adenosine / Fetus / tumor necrosis factor-α / 脳児 / アデノシン / TNF-α / エンドドキシン / 胎児 / エンドトキシン / lipopolysaccharide |
研究概要 |
成人においてアデノシンのtumor necrosis factor-α(TNF-α)産生抑制作用が注目されている。今回この調節機構に着目し、胎児アデノシンとTNF-α産生機構を検討した。さらに胎児・胎盤系および妊娠中毒症におけるアデノシンとTNF-αの関係についてもさらに以下の研究実績を得た。 (1)子宮内感染モデルにおける胎仔アデノシンおよびTNF-α産生の検討 子宮内慢性実験モデルを作成し、術後7日目に母獣大腿静脈、羊水中に大腸菌由来のlipopolysaccharide(O111:B4)を投与し、子宮内感染モデルを作成し、胎仔血中、羊水中のアデノシンおよびTNF-α濃度の変化を検討した。その結果胎仔血中、羊水中のアデノシン濃度は増加するが、TNF-α濃度は一定であることが判明した。 (2)胎仔アデノシンのTNF-α産生調節機構の検討 1.アデノシンagonist投与によるTNF-α産生の変化の検討 子宮内感染モデルにおいてアデノシンのagonistを投与し、TNF-α産生の変化を測定した。その結果アデノシンのagonistを投与するとTNF-α産生は抑制された。 2.アデノシンantagonist投与によるTNF-α産生の変化の検討 子宮内感染モデルにおいてアデノシンのantagonistを投与し、TNF-α産生の変化を測定した。その結果、antagonistを投与後するとTNF-α産生は増加した。 (3)妊娠中毒症におけるアデノシンとTNF-αの関係の検討 妊娠中毒症におけるアデノシンはTNF-α抑制機構を介して、血小板凝集を抑制することを解明した。 以上よりアデノシンはTNF-α産生調節機構において中心的役割を担い、胎内ストレス対する適応機序に深く関与することが明らかになった。
|