研究課題/領域番号 |
11671660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
山田 和代 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (90080217)
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研究分担者 |
小川 久光 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80101658)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | GCMタンパク / 胎盤 / 転写因子 / ヒューマンゲノム / 発現調節 / アロマターゼ / GCMプロテイン |
研究概要 |
我々はアロマターゼ遺伝子のエンハンサーを解析し、胎盤特異的な発現にかかわる、新しいシスエレメント(Trophoblast Specific Element 2/TSE2)を同定した。このエレメントに結合するtrans-factor(TSE2BP)は、ヒト胎盤由来の細胞(JEG-3)にのみ認められたので、このtrans-factorのクローニングを、yeast one-hybrid法によって行なった。得たcloneは報告されているhGCMaとおなじDNA配列を持っており、その発現タンパクは、JEG-3核抽出液中のTSE2BP活性とおなじ結合特性を示した。(K.Yamada et al J.B.C.274 32279-32286 1999) hGCMaはDrosophilaのGCM proteinのmammalian homologueである。DrosophilaでのGCM proteinは神経細胞の分化に重要な転写因子でglial cell missing(グリアがつくられない)変異の本体遺伝子である。ほ乳類で2ホモログが知られるが、胎盤に発現する本遺伝子の機能は不明で、我々がはじめて機能を示唆した。その後、海外の複数のグループがGCMa/1ノックアウトマウスで胎盤形成不全による胎性致死となることを報告し、本因子が胎盤の発達、特に母体との栄養、ガス交換の場であるLabirinthine(ヒトでは絨毛)組織の分化に不可欠であることが確立した。 さらに我々はヒトGCMa/1の遺伝子構造、染色体上の位置、および全塩基配列を明らかにした(Yamada et al.Biochem.Biophys.Res.Commun.2000 278 134-139)。 また、このタンパクに対する特異抗体を作成したので、今後、胎盤の発達異常とこのタンパクの発現の関連を遺伝子レベルもふくめて検討することが可能となった。
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