研究課題/領域番号 |
11671717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 近畿大学 (2000-2002) 久留米大学 (1999) |
研究代表者 |
森 一功 近畿大学, 医学部, 助教授 (30230064)
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研究分担者 |
寺尾 恭一 近畿大学, 医学部, 講師 (30278717)
千々和 圭一 久留米大学, 医学部, 講師 (20227317)
井上 要二郎 久留米大学, 医学部, 講師 (80176453)
坂本 菊男 久留米大学, 医学部, 助手 (70279222)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 下咽頭癌 / 腫瘍マーカー / レーザー手術 / 原発不明頸部転移癌 / 舌癌 / QOL / 放射線治療 / 小児悪性腫瘍 / がん遺伝子 / 頸部郭清 / p-53 / Ki-67 / PD-ECGF / VEGF |
研究概要 |
1)下咽頭癌において癌遺伝子のp53、増殖のマーカーであるKi-67、血管増殖因子であるPD-ECGFとVEGFについて検討した。その結果、これら4種類のマーカーと、リンパ節再発の有無、遠隔転移の有無との間に有意な関係は認められず、これらのマーカーは予後因子としては有効ではないと判定した。 2)下咽頭T1、T2癌に対してQOLを高めるために、下咽頭T1、T2癌に対して、原発巣をレーザーで減量した後に放射線の根治照射(以下、レーザー&放射線)を行った。その結果、3年局所制御率は88%、3年喉頭保存率は92%、死因特異的3年生存率は92%であった。さらに、本方法では気管切開の施行例は少なく、経口摂取も手術翌日から可能で、誤嚥で喉頭摘出を要した症例は認められなかった。この治療法の妥当性が示された。 3)下咽頭癌は原発巣不明の頸部腫瘤を主訴に来院することも多いので、原発巣不明頸部転移癌での転移リンパ節の部位との関係を調べた。転移リンパ節が扁平上皮癌であり上深頸部あるいは中深頸部領域に局在していれば、患側の口蓋扁桃摘出術は原発巣検索の1手法として有用と考えられた。 4)下咽頭癌は舌癌を合併することもあるので、T1T2の舌扁平上皮癌について検討した。舌癌T1T2NOの予防的頸部郭清を行うか否かは患者に治療成績をよく説明した後に、患者自身が決定するべきである。初回治療時の頸部郭清は肩甲舌骨筋上頸部郭清術で概ね安全である。腫瘍の深部浸潤、脈管内浸潤、筋層浸潤は頸部転移の危険因子である。
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