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網膜浮腫の成因に対するMuller細胞の膜電位と水チャンネル蛋白からの機序解析

研究課題

研究課題/領域番号 11671740
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関島根医科大学

研究代表者

渋谷 勇三  島根医科大学, 医学部, 講師 (20196455)

研究分担者 太根 伸浩  島根医科大学, 医学部, 助手 (50277993)
大平 明弘  島根医科大学, 医学部, 教授 (00169054)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード網膜浮腫 / aquaporins / 網膜虚血 / Aquaporin / Muller細胞 / Aquaporin-4 / K^+Channel
研究概要

1.実験方法
Sprague-Dawley(SD)系白色ラット(雄,6週齢)を用いて、虚血-再灌流による高眼圧モデルでストレスを負荷し網膜浮腫を作成した。前房内に27G針を刺入し、150cm水柱圧で生理的食塩液を灌流することで虚血状態とした。1時間後に加圧を中止して、血流を再開通させた。網膜虚血の開始と解除は、散瞳下で検眼鏡的に網膜動脈の拍動消失および再開を確認して行った。経時的に実験群を分類し眼球を摘出、アクアポリン-1,2に対する抗体を用いて免疫組織化学的に検討した(蛍光抗体法)。網膜血流再開通後、経過時間によりそれぞれ直後(0時間)、1時間、6時間、12時間、24時間、3日間、7日間、14日間経過後の各群に分類した。なおストレス負荷を加えていないものを正常とし、コントロール群とした。
2.結果及び結論
アクアポリン1は、負荷12時間後に、ラット網膜の視細胞内節にアクアポリン1の局在が見られた。また、負荷7日後には、視細胞内節より内層の神経節細胞層に、局在が見られていた。アクアポリン1は、網膜浮腫によって貯溜した組織間液の、遅発性移動に関係しているのではないかと思われた。
アクアポリン2は高眼圧を負荷した直後の網膜には、外顆粒層から内境界膜わたって、アクアポリン2の局在が見られた。網膜浮腫の発症早期から、アクアポリン2が内網状層ならびに外顆粒層と網膜色素細胞層の間に生じた網膜浮腫に、強く関連しているいるのではないかと考えられた。形態学的に外顆粒層から内境界膜わたって、アクアポリン2の局在が見られた細胞は、ミューラー細胞の可能性がある。ミューラー細胞に局在すると考えられるアクアポリン2の働きによって、硝子体腔にくみ出されている可能性がある。
これらのアクアポリンを、薬物によってコントロールすることができれば、網膜浮腫の改善に、そしてその結果、それらの症例の視力向上に役立つかもしれない。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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