研究課題/領域番号 |
11671781
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
細川 亙 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20181498)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 双頭ラット / 頭頸部移殖 / 気管喉頭移植 / 頭頸部移植 / 頭頚部移植 |
研究概要 |
クウォリティオブライフのための同種移殖として、喉頭を中心とした移植は大きな課題の一つである。この実用化のため、動物実験を行い、主に以下の2つの成果を得た。 1)舌咽頭喉頭移植のモデル動物実験系を、小動物のラットで開発した。 これはラットから採取した気管喉頭咽頭舌を別のラットの頸部に血管吻合神経吻合して移植するモデルである。モデルの開発後、移植組織について組織学的検討や機能の評価などを行い各種の知見を得た。 2)気管喉頭移植に限らず、頭頸部における組織、臓器移植実験など広範な各種の動物実験を小動物で行なうための実験モデルラットを確立した。 先に頭頸部ドナーラットの頸動脈、外頸静脈をレシピエントラットにつなぎ、その後にドナーラットの体幹を離断するという手技を開発することによって、このモデルは脳虚血を伴わない頭頸部全体の移植ラットとして完成した。この移植頭頸部(ドナー)をさらにレシピエントとし各種の移植実験などが可能となった。即ち移植頭頸部はその生存を脅かされることなくレシピエントとなることができるので、生命に関わるような頭頸部内の組織や臓器の摘出、別のラットからの同所移植が可能となったわけである。しかもこのモデルは脳機能が温存されているので脳神経に支配される各種の機能(嚥下、発声ほか)の評価が移植組織で可能である。この動物実験モデルは脳や呼吸、摂食などの生命維持に直接関わる部分の実験を小動物で長期生存させながら行なうことを可能にした世界初の極めて有用な実験動物モデルである。
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