研究課題/領域番号 |
11671804
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
飯島 忠彦 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (50090874)
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研究分担者 |
永田 健吾 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (90189134)
久木田 敏夫 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (70150464)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 炎症 / 骨吸収 / 骨形成 / アジュバンド関節炎 / 神経成長因子 / 炎症性細胞 / 免疫組織化学 / 知覚神経 / アジュバント関節炎 |
研究概要 |
アジュバント関節炎ラットの距腿関節の滑膜を対象に主として免疫組織化学的検索を行った。NGF及びその高親和性レセプターTrkA、ヘルパーT細胞や大食細胞のマーカーとされるW3/25及びED1抗体などによる免疫染色を行った結果、関節炎ラット距腿関節の滑膜ではヘルパーT細胞や大食細胞の多くがオートクリン、パラクリン的にNGFを産生することが明らかとなった。また腫瘍壊死因子TNF-αがNGFとほぼ同様の分布様式を取ったことからNGFはTNF-αを介して前破骨細胞の活性化に関わるものと想像された。さらに全ての種類の神経に陽性反応を示すとされるNGFの低親和性レセプターp75の免疫染色によって、アジュバント投与2-3週後の滑膜組織で神経の密度が顕著に増加することを明らかにした。特に滑膜直下の脛骨皮質骨表面において骨瘤が形成されるが、その部位に対応して多数の終末膨大部を有する神経叢の形成が確認された。しかし、予め坐骨神経を切断したラットにアジュバントを投与すると、神経を切断しない個体にアジュバントを投与した場合に比較して、炎症、骨瘤形成ともに軽度であること、さらに、p75免疫染色と新たに出芽・伸長した神経を特異的に染色するとされるGAP-43の免疫染色との二重染色、及びp75免疫染色と知覚神経を特異的に染色するとされるCGRPの免疫染色との二重染色を行った結果、炎症に伴い新たに滑膜組織中において出芽・伸長する神経は、ほぼ知覚神経に一致することが明らかとなった。
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