研究課題/領域番号 |
11671805
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
豊島 邦昭 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10112559)
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研究分担者 |
豊野 孝 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10311929)
瀬田 祐司 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (90291616)
原田 英光 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (70271210)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 味蕾 / うま味 / mGluRs / 免疫組織化学 / グルタミン酸 / 発生 / 再生 / G蛋白質 / mGluR4 / mGluR1 / 免疫電顕 / 有郭乳頭 / Gタンパク質 / Gαs / Gαgust / Gαq / Munc13-1 / シナプス / 神経 / セロトニン / メルケル細胞 / Mash1 / RT-PCR |
研究概要 |
味蕾発生の神経生物学的特性を解明するため、まずカエルの味蕾の発生を検索した。その結果、メルケル細胞とそのセロトニンが味蕾の形成に重要な役割をもつことが示唆された。次にラットを用いて味上皮におけるMash 1の発現を検索した。Mash 1は味蕾の基底細胞に発現すること、Mash 1の発現が、味神経の支配に依存することが推測された。ラット有郭乳頭の味蕾を用いて受容体共役αサブユニットファミリーの中で、Gαs、Gα gust、Gαqの発現を観察した。さらにMunc-13に対する抗体を用いてGαs、Gα gust、Gαq陽性細胞とそれぞれ二重染色した。その結果、Gαs、Gα gust、Gαq陽性細胞が、必ずしも味覚受容に機能的に直接関与していないことが推測された。次にラット有郭乳頭を用いて、うま味受容体候補と考えられているmGluR4aの抗体を用いて免疫染色したところ、味孔の味毛に局在してmGluR4aの発現が認められた。mGluR4aについてウェスタンブロットをおこなうと、taste-mGluR4aとbrain-mGluR4aの発現が観察された。免疫反応バンドを観察すると、taste-mGluR4aよりもbrain-mGluR4aの法が強く発現することが明らかとなった。この結果は、taste-mGluR4aとともにbrain-mGluR4aもうま味受容体として機能していることを示唆する。代謝型グルタミン酸受容体のもう一つのサぶタイプであるmGhR1aは有郭乳頭、葉状乳頭および茸状乳頭の味孔・味毛に強く発現するのが認められた。免疫電子顕微鏡的に観察すると、味毛(微絨毛)の形質膜に免疫反応陽性をしめすimmunogoldが認められた。
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