研究課題/領域番号 |
11671848
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
稲永 清敏 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (90131903)
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研究分担者 |
小野 堅太郎 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (40316154)
本田 栄子 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (00047812)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 耳下腺 / 高張食塩水 / 脳室内投与 / ラット / 唾液 / 飲水 / 顎下腺 / 浸透圧 / SUCROSE / DRINKING |
研究概要 |
唾液分泌が減少するとヒトは口腔内の乾燥感を覚え飲水行動を行う。脳室周囲系および視床下部は飲水行動および体液調節中枢であるばかりでなく、唾液分泌の調節を行う上位中枢のひとつと考えられているが、これらの部位と唾液分泌の相互関連を調べた研究はほとんどはなかった。視床下部は下垂体を介して体液調節や内分泌調節をする一方、下部脳幹にも神経投射し自律神経系調節を行っている。唾液分泌は自律神経系により支配されていること、飲水行動発現と非常に関連が深いことおよび唾液核には脳室周囲系および視床下部から直接の神経投射があることから、これらの部位は唾液分泌調節に重要な役割を担っている可能性がある。われわれは、ラットを用いてインビボ実験を行い、腹腔内高張浸透圧刺激および絶水刺激により、耳下腺唾液分泌量が変化することを明らかにした。さらに、脳室内に高張食塩水および高張マニトールを注入して、耳下腺唾液分泌量が減少することを観察した(Archives Oral Biology投稿中)。インビトロ実験では、飲水行動誘発因子であるアンギオテンシン・アセチルコリンの脳弓下器官ニューロンに対する作用をスライス標本を用いて、パッチクランプ法により観察した。アンギオテンシンは、脳弓下器官ニューロンに対してAT1受容体を介して非選択性陽イオンチャネルを開き興奮性作用を示すこと、アセチルコリンはGABA入力を抑制することや直接脳弓下器官ニューロンにムスカリン受容体を介して興奮性作用を示すことを報告した。
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