研究課題/領域番号 |
11671869
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 大阪大学 (2000) 徳島大学 (1999) |
研究代表者 |
由良 義明 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00136277)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 唾液腺癌 / 酸性線維芽細胞増殖因子 / 増殖因子受容体 / チロシンキナーゼ阻害剤 |
研究概要 |
唾液腺癌に対しては、現在までに有効な化学療法は確立されておらず、新規の治療薬の開発が望まれている。多くの細胞増殖因子の受容体では、チロシンキナーゼ活性が認められており、その活性化が癌細胞の増殖に重要な役割を果たしている。唾液腺癌がチロシンキナーゼを介した増殖様式を示す場合、チロシンキナーゼ阻害剤は抗腫瘍剤となる可能性がある。マウス顎下腺では、酸性FGF(aFGF)の存在が確認されているため、ヒトレコンビナントaFGFとウシ脳由来のaFGFを用いて、マウス顎下腺癌YT細胞の増殖に対する影響を検討した結果、これらaFGFは、濃度依存的に癌細胞の増殖を促進することが明らかになった。さらに、ジメチルベンズアントラセンによって誘導されるマウス顎下腺発癌系において、ウシ脳由来aFGFを10週間にわたって皮下投与した場合も、aFGFにて顎下腺における癌の発生は有意に増加した。免疫組織化学染色、イムノブロット法、RT-PCR法を用いた検索で、aFGF、FGF受容体がマウス顎下腺顆粒管、未分化癌実質で検出された。各種合成チロシンキナーゼ阻害剤チルホスチンを用いて、YT細胞増殖への影響を検討したところ、チルホスチン9が最も強い抑制効果を示した。ヌードマウス移植腫瘍に対しても、チルホスチン9は腫瘍増殖抑制作用を示し、腫瘍細胞にアポトーシスを誘導した。以上より、マウス顎下腺癌の増殖は、aFGFのオートクライン、パラクライン機構にて促進されること、このような唾液腺癌では、チロシンキナーゼ阻害剤が有効な化学療法剤になることが示唆された。
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