研究課題/領域番号 |
11671877
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
諸橋 富夫 昭和大学, 歯学部, 講師 (10146871)
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研究分担者 |
斉藤 茂 昭和大学, 歯学部, 講師 (20195986)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | フラクトオリゴ糖 / 胃切除 / ラット / 大腿骨 / 脛骨 / 顎骨 / 形態計測 / 骨密度 / PTH / pQCT |
研究概要 |
フラクトオリゴ糖(FOS)はラットの腸管カルシウム吸収(Ca)、Ca出納及び骨密度を増加させる。これらの作用はFOSが大腸内で発酵を受け、短鎖脂肪酸が腸内細菌により産生されるため、腸管上皮の増殖と腸管内pHの低下が引き起こされるためと考えられている。また、これらの作用は骨量の増加を期待させるものである。一方、胃切除(GX)により、骨病変が誘発されることは良く知られている。そこで我々はインタクト(IT)及びGXラットを用いてFOSの作用を以下3つの実験で検索した。 1 ITラットに5%FOS含有飼料を摂取させ2週間飼育した。[結果]大腿骨遠心骨端部の骨梁の増加と骨端部、骨幹部、頚部、の骨中ミネラル濃度の増加が観察された。 2 GXラットに7.5%FOS含有飼料を摂取させ5週間飼育した。[結果]大腿骨及び顎骨の皮質骨・海綿骨の減少がGXラットで観察され、FOS摂取は大腿骨骨量減少を予防した。 3 GX4週間後、ラットに7.5%FOS含有飼料を摂取させ6週間飼育した。[結果]FOS摂取は脛骨の骨量減少及び大腿骨の骨密度の減少を部分的に改善した。 これらの結果は生理的な状態だけではなく病的状態においてもFOSが骨量の増加を促進することを明らかにした。今後、ヒトでの検索が進むことが期待される。
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