研究課題/領域番号 |
11671917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
田村 尚治 福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (30113129)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | トンネル窩洞 / 辺縁漏洩 / 窩洞形成法 / 修復法 / 超音波切削 / 積層充填法 / 保存実習 / 模型実習 / メルコックス・ローダミン法 / 積層充填 / Er:YAGレーザー |
研究概要 |
トンネル窩洞の窩洞形成法、修復法と辺縁漏洩について実験を行ったが、窩洞形成法では、細かい場所でも、軟化象牙質が除去できるように、超音波スケーラーを改良して、スプーンエキスカ型と#2のラウンドバーの2種を作製し、#2のラウンドバーを装着したものが、使い勝手がよく、超音波切削による試料には、バーによる溝が観察され、切削効率は良い物と思われるが、辺縁漏洩には溝による効果は少なかった。修復法では、1回充填法よりも積層充填法が優れ、グラスアイオノマーセメントとコンッポジットレジンの積層充填法がコンポジットレジン同士の積層充填法と同様の成績ではあったが、成績が安定していた。 4年生保存模型実習で、このトンネル窩洞を評価したところ、辺縁隆線で破折した者は98名中2名であり、健全歯を使用しているが、乾燥歯であることを考慮すると、トンネル窩洞は有効であるといえる。隣接面の形成点の多くは、接触点の近くで、接触点よりも歯頸部よりで、要求した形成点と接触点の間にあった。要求した形成点より歯頸部によっている者は少なく、また頬側によっている者もすくなかった。咬合面よりアクセスがし易いためか、歯冠中央に形成点を形成した者も見られた。隣接面の充填状態がオーバーしている者が23名、アンダーが18名、ジュストが47名であった。アンダーは狭い窩洞のため、十分に圧が加わらなかったのか、気泡を巻き込んでしまったかである。 この様に、安全に窩洞形成が出来、また、歯質保存的修復法であるトンネル窩洞は広く臨床で使用されるべきである。
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