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上部構造物の材質とインプラント体への機能圧および衝撃振動の伝達

研究課題

研究課題/領域番号 11671956
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

萩原 芳幸  日本大学, 歯学部, 講師 (00228389)

研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード振動特性 / FFTアナライザー / フーリエ変換 / 振動持続時間 / 周波数スペクトラム / インプラント / アバットメント / 上部構造 / 振動時間 / Osseointegration / 上部構造物 / 周波数分析
研究概要

直径3.75mm,長さ13.10mm のインプラントを超硬質石膏に埋入し,ConicalおよびUCLAアバットメントを介して金合金製の下顎小臼歯形態のクラウンを5,10,20,32Ncmの条件にて固定した.ペリオテストによる衝撃振動をFFTアナライザーにてフーリエ変換し振動波形と周波数スペクトラムとして求めた.ConicalおよびUCLAともに締結トルクが強くなるに従い振動持続時間は短くなる傾向を示した。また,両アバットメントともにトルクが強くなるに従いピーク周波数も高くなる傾向を示し,特にConicalにおいては10Ncm以上のトルクで固定してもピーク周波数に影響がなく,10Ncmと20Ncm間,20Ncmと32Ncm間を除く全ての条件間で有意差が認められた.また,UCLAでは32Ncmで最も高い値を示した.
上部構造体は審美性を考慮した材質が種々用いられるが,その違いが振動特性に与える影響についての報告は少ない.上部構造体は陶材焼付鋳造冠(PFM),エステニア(ES)および即時重合レジン(Ull)にて同一外形を有する下顎小臼歯形態の単冠を作製し,20Ncmで固定した.Conicalにおける振動持続時間はPFM, ES, Ullともに6.5msec前後であり有意差はなかった.またピーク周波数もPFM, ES, Ullともに2.65KHz前後で有意差はなかった.UCLAにおける平均振動持続時間(msec)は,PFM(3.56),ES(3.44),Ull(4.18)で,PFMとUllおよびESとUll間に有意差があった.また平均ピーク周波数(KHz)は,PFM(3.85),ES(3.84),Ull(2.98)で,PFMとUllおよびESとUll間に有意差があった.Conicalを使用した場合は,アバットメント自体およびネジ止め機構が衝撃を吸収し,上部構造体材質の影響が顕著に現れなかった.一方UCLAでは,インプラント体に上部構造が直接ネジ止めされるため,上部構造体材質の影響が振動時間およびピーク周波数に直接反映したものと思われる.臨床的には、緊密咬合・パラファンクション・グループファンクションなどの症例において,UCLAを使用する際には上部構造体材質の慎重な選択が要求される.

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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