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口腔癌の浸潤増殖能の解析と治療に関する実験的研究-MMP産生を標的とした腫瘍の抑制効果について-

研究課題

研究課題/領域番号 11671987
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

西山 明慶  岡山大学, 歯学部, 助手 (50189320)

研究分担者 佐々木 朗  岡山大学, 歯学部, 助教授 (00170663)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードMMP / 浸潤 / MMP阻害薬 / 同所移植 / 口腔癌 / MMP阻害剤 / 転移
研究概要

1.in vitroにおける口腔扁平上皮癌細胞株のMMP産生および浸潤能についての解析
1)当科において樹立されたNOL-1,NOL2-2,FZK、細胞開発銀行より供与されたHSC-2,3,4,HO-1-u-1,HO-1-N-1,KBについて培養上清中へのMMP産生を検定した。いづれの細胞においてもMMP-2もしくはMMP-9の産生が確認された.
2)上記細胞のうち活性型MMP-2およびMMP-9をともに良く発現しているHSC-3を用いてラフトカルチャーinvasion assayによりin vitroにおけるMMP阻害薬(MMI-166)の腫瘍浸潤抑制効果を検討した。
投与群において濃度依存性に浸潤が抑制された。MMP阻害によりin vitroの腫瘍浸潤が抑制されることが確認された。
2.ヌードマウス同所移植モデルを用いたMMP阻害剤の腫瘍浸潤増殖抑制効果の検討.
1)上記の結果からMMP産生と浸潤能の因果関係が明らかと思われるHSC-3を用いてを口腔扁平上皮癌同所移植モデルを作製した.
培養細胞浮遊液をヌードマウスの舌に注入したところ,95%以上の確率で腫瘍の形成を認め,高分化型の扁平上皮癌の組織像を示した。さらに腫瘍辺縁における浸潤像,血管内浸潤など局所浸潤を示す組織像を認め,悪性腫瘍の局所浸潤モデルとして適当であると考えられた。
2)上記の同所移植モデルにMMI-166を投与し,浸潤増殖抑制効果を検討した。
腫瘍体積は投与群で非投与群に比べ約60%の腫瘍増殖抑制を認めた.
組織学的には投与群において腫瘍辺縁における浸潤形態,腫瘍の血管内浸潤が抑制された.
以上の結果より口腔癌の局所浸潤および増殖においてMMPが関与していることが示唆された.さらに、MMP阻害により浸潤増殖抑制効果が得られることが明らかとなり、癌細胞の口腔局所における浸潤増殖に対してMMP阻害薬が有用であることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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