研究課題/領域番号 |
11672024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
瀬戸 皖一 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60064367)
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研究分担者 |
近藤 寿郎 (近藤 壽郎) 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (70178416)
高垣 裕子 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60050689)
関谷 秀樹 鶴見大学, 歯学部, 助手 (70267540)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 骨細胞 / 機械的刺激 / 下顎骨骨細胞 / オステオカルシン / 骨延長術 / 副甲状腺ホルモン / 超音波 / 伸展刺激 / Human Alveolar Bone / Osteocyte / Mechanical Stress / Osteocalcin / Distruction Osteoqeuesis / Parathyloid Hormone |
研究概要 |
平成11年度は下顎骨細胞の機械的外力に対する応答特性の大腿骨との比較までを計画していたが、ヒト副甲状腺ホルモン(以下PTH)投与下の下顎骨骨細胞の応答特性にて興味ある知見を得たため、その報告を行った。 平成12年度は下顎骨細胞と大腿骨との比較において、機械的外力の種類として最近報告した骨髄幹細胞に働き骨形成を促進する(B.B.R.C.vol.268)超音波刺激と、既に報告したフレクサーセル社製の細胞伸張装置(双方とも神奈川歯科大学に設置されている)を用いた(Endocrinology vol.137及びB.B.R.C.vol.246)伸張刺激を予定した。 1、ヒト骨系細胞の単離と培養(J.Bone Miner.Res.vol.10及びCalcif.Tissue Int.vol.57参照) 2、骨系細胞に対する機械的外力の負荷 (平成11年度)伸展刺激(Endocrinology vol.137及びB.B.R.C.vol.246参照) (平成12年度)超音波刺激(B.B.R.C.vol.268参照) 刺激前、刺激開始後15分、1時間、6時間、24時間後の細胞の応答を観察した。またこの環境下にPTHを投与し、細胞の応答に対する影響を観察した。 3、骨系細胞に対して機械的外力が及ぼす影響の検討 (J.Bone Miner.Res.vol.10及びCalcif.Tissue Int.vol.57参照)特に今回は2で示した様々な条件変化を行い、オステオカルシンなどの基質タンパクやIGF-1(インスリン様増殖因子)(B.B.R.C.vol.246)等について、設備備品として購入したサーマルサイクラーを用いて、RT-PCR法を行い、発現を比較した。 (平成11年)その結果、(B.B.R.C.vol.264)に報告したように、ストレス負荷後1時間でオステオカルシンの上昇、6時間後に低下がみられ、さらにPTH存在下ではその上昇を助長するように働き、低下に対してはさらなる低下を導く用に働くことが判明した。 このことから、下顎骨細胞においてPTHは機械的刺激と常に相乗的に働くことが考えられる。 (平成12年)その結果、(B.B.R.C.vol.268)に報告したように、超音波刺激は骨髄間質細胞由来のST2細胞に対しては骨形成に効果的に作用したが、大腿骨骨系細胞とくに骨細胞に対しては効果が期待できなかった。しかし下顎骨骨系細胞に対しては超音波刺激の様なMicro Stressは骨形成に効果的に作用する様な結果が出ており、追試験を重ねた上で報告を行う予定である。 4、まとめ こうした実験から機械的刺激に対して、神経堤細胞由来の下顎骨骨系細胞は大腿骨とは異なった応答を見せる可能性が示唆され、今後の口腔顎顔面領域の骨延長をはじめとする骨組織増生術の効果を高めるため、さらなる検討を必要とする。
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