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抜歯窩ならびに骨折創治癒過程における非コラーゲン性蛋白の発現と局在に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11672025
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関鶴見大学

研究代表者

山近 重生  鶴見大学, 歯学部, 助手 (60182565)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードオステオカルシン / 抜歯窩 / 創傷治癒 / 免疫組織化学
研究概要

マウスの下顎第二臼歯を抜歯し、抜歯窩組織中に出現してくるオステオカルシン(以下OC)の分布について免疫組織化学的方法を用いて経時的に観察した。また、抜歯窩に増殖する細胞の基質合成能を^3H-prolineを用いたオートラジオグラフィにより、新生骨基質の形成を共焦点レーザー走査顕微鏡により、新生骨の形成を電子プローブマイクロアナライザにより検索した。観察は抜歯後1,2,3,4,5,6,7,10,14,21日目に行い、以下の結果を得た。
1.抜歯窩は血餅期(抜歯後0〜2日目)、肉芽組織形成期(3〜5日目)、骨形成期(6〜14日目)、治癒期(15〜21日目)を経て治癒した。
2.血餅吸収後、抜歯窩に増殖する骨芽細胞により基質が合成分泌され、その上にミネラルの沈着を認めた。
3.抜歯窩中央部の基質の石灰化は、抜歯後4日目に観察されたが、残存歯根膜部では5日目以降に観察された。
4.抜歯窩に増殖する新生細胞は抜歯後3目で高い基質合成能を示すが、OCの抗体陽性反応は認めなかった。しかし抜歯後4日目以降、抜歯窩中央部で骨基質の形成、石灰化が進むにつれて陽性反応を示す細胞が現れ、その割合はしだいに高くなった。
5.OCは、骨組織表層の未石灰化部位、低石灰化部に多く分布していた。
以上の結果から抜歯窩の治癒は血餅吸収後、増殖した骨芽細胞により基質が形成され、それにミネラルが沈着することにより始まるが、それに伴いOCの合成分泌が開始される。残存歯根膜部では抜歯窩中央部にやや遅れて骨基質の合成が起こり組織修復されることが示唆された。また、OCは抜歯窩治癒過程においても石灰化の調節因子として働いていることが考えられた。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 野上喜史 他: "マウス抜歯窩治癒過程とオステオカルシンの局在に関する研究"歯科基礎医学会雑誌. 42(5). 448 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuhito NOGAMI, et al.: "Study on the Healing Process and the Localization of Osteocalcin in the Mouse Tooth Extraction Socket"Japanese Journal of Oral Biology. 42(5). 448 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 野上喜史 他: "マウス抜歯窩治癒過程とオステオカルシンの局在に関する研究"歯科基礎医学会雑誌. 42(5). 448 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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