研究概要 |
小児歯科における医療従事者へのコミュニケーション教育の効果に関する研究を行い,以下の知見が得られた。 1.歯科医師に対する小児のbehavior managementにおけるコミュニケーション教育の効果についての検討 歯科医師から小児への対応における自信度調査アンケート20問を作成し,その信頼性と妥当性について検討を行い,その評価尺度の有効性を認めた。トレーニング群にはビデオテープを用いたフィードバックとロールプレーを応用した問題解決型学習を行った結果,コントロール群に比し小児への対応の自信度は高くなり有意差を認めた。 2.歯科医師に対する母親とのインタビューにおけるコミュニケーション教育の効果についての検討 歯科医師から母親への対応における自信度調査アンケート10問を作成し,その信頼性と妥当性について検討を行い,その評価尺度の有効性を認めた。トレーニング群にはビデオテープを用いたフィードバックとロールプレーを応用した問題解決型学習を行った結果,コントロール群に比し母親とのインタビュー時の自信度は高くなり有意差を認めた。 3.歯科衛生士に対する小児のbehavior managementにおけるコミュニケーション教育の効果についての検討 歯科衛生士から小児への対応における自信度調査アンケート10問を作成し,その信頼性と妥当性について検討を行い,その評価尺度の有効性を認めた。トレーニング群にはビデオテープを用いたフィードバックとロールプレーを応用した問題解決型学習を行った結果,コントロール群に比し小児への対応の自信度は高くなり有意差を認めた。 以上の結果より,小児歯科における医療従事者へのコミュニケーション教育の効果が認められた。
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