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歯科医療面接における傾聴技能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11672062
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

伊藤 孝訓  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50176343)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード医療面接 / 傾聴技能 / 基本的臨床能力 / コミュニケーション / 歯学教育 / 医学判断学 / 医療認知心理学 / コミュニケーションスキル
研究概要

近年,歯科医学教育で医療面接技法を教育することの重要性が強調されるようになってきた。本研究は臨床コミュニケーションを効果的に臨床教育を行うにあたり,傾聴技能を明らかにすることを目的に検討を試みた。
面接行動の観察するシステムを診療室の歯科診療ユニット2台に設置した。被験者は現在臨床実習中の6年生である。初診外来を訪れた患者に対して承諾を得た後,医療面接を行わせ,面接風景をビデオテープにて録画した。なお,これまでに行われた講義や実習の問題点の抽出と,教育効果がどの程度あるかについても確認する意味で直前での講習はしなかった。終了後に教員が手分けしてビデオ再生し傾聴技能について検討を行った。また評価者間のばらつきが生じないよう同一ビデオにて意見調整をした。
面接時の傾聴技能の評価は,態度,技術,時間を考慮し集計した。態度に関しては,患者の名前は確認したがほとんどの学生は自己紹介をしなかった。またマスクをしたままの学生も多くみられた。時間に関しては,総面接時間は平均16.6分程度で,患者と会話をして視線を向けている時間よりも明らかにカルテを記入している時間の方が長かった。また,技術に関してはClosed-ended questionが多く使われ,患者自らが多く語ることはあまりなかった。診療に関する内容がほとんどで社会的内容はほとんどみられなかった。
面接スタイルとして,面接を終了した後に口腔内診査へ移行したものと,最初にOpen-ended questionをしてから口腔内を簡単に診た後に面接を始めたものの2タイプがみられた。
以上のように,患者が問題を抱えてきている初診外来場面ということもあるが,医療面接というよりはこれまでの問診に過ぎない傾向が観察された。今後は面接行動観察システムと視覚行動システムを用いて,歯科特有の医療面接スキルを明らかにしていくつもりである。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 伊藤孝訓,青木伸一郎,笹原廣重: "臨床的意思決定(Clinical Decision Making)教育の試み-第2報臨床教育における医療認知心理学の必要性-"日本歯科医学教育学会雑誌. 16(1). 43-51 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "An Attempt to Education by Clinical Decision Making -Second Report : Necessity of Medical Cognitive Psychology in Clinical Education-"JJADE. 16-1. 43-51 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伊藤孝訓,青木伸一郎,笹原廣重: "臨床的意思決定(Clinical Decision Making)教育の試み-第2報 臨床養育における医療認知心理学の必要性-"日本歯科医学教育学会雑誌. 16(1). 43-51 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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