研究課題/領域番号 |
11672063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
大谷 進 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60104478)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 年齢推定 / 骨 / ラセミ化率 / アスパラギン酸 / ヒト / 大腿骨 / 法医学 / 法科学 / ラセミ化皮応 / D-アスパラギン酸 / D-クルタミン酸 / D-アラニン / 歯科法医学 / ラセミ化反応 / D-アミノ酸 / 加齢変化 / 法医歯科学 / 硬組織 / (1)骨 / (2)年齢推定 / (3)ラセミ化反応 / (4)D-アスパラギン酸 / (5)D-アミノ酸 / (6)加齢変化 / (7)法医学 / (8)歯科法医学 |
研究概要 |
アスパラギン酸のラセミ化法(ラセミ化率)による骨からの年齢推定について検索した。 1.総アミノ酸(TAA)、酸不溶性コラーゲン(IC)および酸可溶性ペプチド(SP)からのアスパラギン酸D/L比と年齢との相関係数(r)は、男性の酸可溶性ペプチド(0.969)がもっとも高く、いずれも明らかに性差がみられる新しい知見が得られた。 2.ヒトの七種類の骨について、実年齢とラセミ化率との相関は、大腿骨(0.985)≧頭蓋骨(0.977)≧胸骨(0.974)>腰椎(0.931)>寛骨(0.881)>肋軟骨(0.763)>仙骨(0.739)の順に高く認められ、骨の種類により差がみられ、頭蓋骨あるいは大腿骨を用いるのがもっとも有効であると思われた。 3.骨(アミノ酸残基)の加熱実験を行った結果、1年間の大気中の平均気温を15℃と仮定し、環境温度15℃における反応速度定数を求めると、k(y)=4.1036×10^<-9>と算出され、骨のラセミ化反応速度は象牙質より遅いことが認められた。 4.老化促進モデルマウス(SAN/Iw)の促進系(SAMP2/Iw)と抵抗系(SAMP1/Iw)の頭蓋骨を用いた結果、体温の影響をかなり受けていることが示唆されたが、老化が進むに従い雌雄差の方が大きくなることが判明した。 5.ラセミ化率の定量に影響を及ぼすと思われる試料量、試料粒子の大きさ、加水分解温度、時間、塩酸量、塩酸濃度の6項目について検討した結果、加水分解温度がもっとも影響を受けやすく、試料量については、5〜50mgの範周では影響ないことが認められた。 6.Aspの他にグルタミン酸(Glu)、アラニン(Ala)を加え比較検討した結果、TAAおよびICよりいずれもSPがもっとも高い相関が得られ、Aspの他にGluおよびAlaを併用することは推定年齢の信頼性をチェックする上で有効である。
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