研究課題/領域番号 |
11672077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
三宅 達郎 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (40200141)
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研究分担者 |
上村 参生 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70168665)
神原 正樹 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (90103085)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 歯周疾患 / 歯槽骨吸収 / 全身疾患 / 生活習慣 / 咬合 / 歯科保健行動 / 疫学研究 / 高齢者 |
研究概要 |
1.被災地居住者成人に対する歯科健康診査の50歳以上の受診者14,692名を対象に、歯周組織状態とう蝕経験との関連性を検索した。その結果、若い年齢階級と同様に、50歳以上の年齢階級においても、CPI(TN)の最大値が0の者は、CPI(TN)の最大値が3あるいは4の者と比べて、有意に1人平均DMF歯数が少なく、とくに、1人平均のD歯数およびM歯数が少なくなったが(P<0.01)、1人平均F歯数には差が認められなかった。 2.歯科を含めた人間ドックや健康診断の受診者から、50歳以上になっても歯槽骨の吸収をほとんど起こさない者を抽出し、それらの特性を、全身の健康状態、生活習慣、う蝕経験状況および咬合状態から検索した。その結果、次のような特性を持つことがわかった。 1)全身の健康状況(肝機能、高脂血症、腎機能、糖代謝、高尿酸血症、高血圧症および心機能)について検索したが、糖代謝に関してのみ、50歳以上の歯槽骨吸収が認められる者との間に差が認められた(p<0.05)。 2)生活習慣に関しては、50歳以上の歯槽骨吸収が認められる者と比べて、喫煙する者の割合が低くなり、また間食が少ない者の割合が増加し、さらに、肥満の者の割合が少なかった(P<0.05)。これに対して、定期的に歯石除去の処置を受けている者の割合、歯磨きの回数および歯口清掃状態については差が認められなかった。 3)う蝕経験状況に関しては、50歳以上の歯槽骨の吸収が認められる者と比べて、1人平均のD歯数および歯髄処置歯数が少なくなったが(P<0.01)、1人平均F歯数には差が認められなかった。 4)咬合に関しては、20歳代の歯周組織健康者と比べて、咬合面積、平均咬合圧および咬合力に関しては、ほとんど差が認められなかったが、左右同名歯間における咬合力の差は、いずれの歯種においても小さかった(P<0.01)。
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