研究課題/領域番号 |
11672079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 (2000) 福岡医療短期大学 (1999) |
研究代表者 |
尾崎 正雄 福岡歯科大学, 小児歯科学講座, 助教授 (10152472)
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研究分担者 |
馬場 篤子 福岡歯科大学, 小児歯科学講座, 助手 (50271440)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 臨床心理学 / 小児 / 箱庭療法 / ジオラマ / 投影法 |
研究概要 |
小児の歯科診療を行う上で、不安や恐怖を持った患児への対応法は、治療や齲蝕予防管理を成功させるための重要なポイントである。しかし、対象とする個々の患児の性格や不安因子を的確に分析し、診療室や歯科治療への適応度を評価することは難しい。そこで演者らは、歯科治療現場で必要な子供からの心理情報をより簡単にしかも短時間で分析するために、歯科診療の場面に登場する歯科医師、歯科衛生士、母親などの人形と歯科医院を箱庭化したミニチュア診療室を作成し、そこに置かれた人形の位置関係などから小児の歯科適応度やデンタルスタッフに対する人間関係が把握できるのではないかと考え研究を行った。本年度は、同一小児に対してミニチュア歯科診療室へ各種人形を配置させると同時に家族絵を描かせ、人形の配置状態と家族絵との間に何らかの相関が見られるかどうかを観察した。3、4歳児では、ミニチュア診療室のデンタルチェアーに人形を配置することが少なく、一列に並べるなど、5、6歳児と比較するとバラエティーにとんだ表現は少なかった。しかし、各年齢共に家族とデンタルスタッフとの区別が明確であっまた、別に書かせた家族絵とほぼ一致した家族表現が行われた。以上のようにミニチュア診療室は、低年齢児が抱いている歯科診療室のイメージをうまく表現させることが出来、小児歯科診療で必要な心理情報を得る一つの手段として有意義であると思われた。
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