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歯肉線維芽細胞におけるシクロオキシゲナーゼに対する炎症性因子の影響

研究課題

研究課題/領域番号 11672089
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

中尾 寿美  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (20102577)

研究分担者 小方 頼昌  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (90204065)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード歯肉線維芽細胞 / シクロオキシゲナーゼ2 / 転写調節 / 遺伝子 / IL-1β / NFκB / プロスタグランジンE_2 / ゲルシフトアッセイ / シクロオキシゲナーゼ / COX-2 / プロスタグランジン / ルシフェラーゼアッセイ / NF-κB
研究概要

シクロオキシゲナーゼ2によりアラキドン酸から合成されるプロスタグランジンが炎症においては重要な役割を果たすが知られているが、歯肉線維芽細胞におけるシクロオキシゲナーゼ2に関連した報告は少ない。本研究では歯肉炎症のメカニズムを解明する目的でIL-1β刺激によるシクロオキシゲナーゼ2遺伝子の発現機構について検討を加た。
シクロオキシゲナーゼ2遺伝子には転写因子NFκB結合配列が見いだされており、IL-1β刺激にけるNFκBの関与について検討を行った。IL-1β刺激した歯肉線維芽細胞から核内タンパク質を抽出し、シクロオキシゲナーゼ2遺伝子のNFκB結合配列との結合性をゲルシフトアッセイにより測定した。IL-1β刺激後15分に結合性は増大し、60分に最大となった。競合実験では100倍量のシクロオキシゲナーゼ2のNFκBまたはコンセンサスNFκBによりNFκBとの結合が抑制された。NFκBを構成するp-50,p-65の抗体を用いた結合実験では抗体の濃度依存的に結合の消失が認められた。
リン酸化の影響を調べた結果、チロシンリン酸化阻害剤によりNFκBの核内タンパク質との結合が抑制されることが、ゲルシフトアッセイにより示された。チロシンリン酸化阻害剤をIL-1β刺激を行った歯肉線維芽細胞に作用させると、ノーザンブロティング法によるシクロオキシゲナーゼ2mRNAの発現が抑制された。これに反して、チロシンフォスファターゼ阻害剤はシクロオキシゲナーゼ2mRNAの発現を亢進した。プロスタグランジンE_2産生においてもチロシンリン酸化阻害剤はIL-1β刺激によるプロスタグランジンE_2産生を抑制し、チロシンフォスファターゼ阻害剤をIL-1βと同時に作用させると、プロスタグランジンE_2産生は増加した。
以上の結果より、IL-1βはチロシンリン酸化を介するシクロオキシゲナーゼ2遺伝子発現を介してプロスタグランジンE_2を産生する事が示された。またシクロオキシゲナーゼ2遺伝子発現にはIL-1β刺激により転写活性の上昇が認められ、NFκB結合配列が重要な役割を果すことが示された。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sumi Nakao: "Bradykinin potentiates prostaglandin E_2 release in human gingival fibroblasts pretreated with interleukin-1β via Ca^<2+> mobilization"European Journal of Pharmacology. 395. 247-253 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Sumi Nakao: "Activation of NFκB is necessary for IL-1β-induced cyclooxygenase-2(COX-2) expression in human gingival fibroblasts"Molecular and Cellular Biochemistry. 209. 113-118 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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