研究課題/領域番号 |
11672091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
川瀬 俊夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (30084784)
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研究分担者 |
根岸 秀幸 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60121026)
倉田 茂昭 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (20104333)
藤原 努 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (50084778)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 歯周組織 / ヒト歯根膜線維芽細胞 / ストレッチング / コラーゲン・ゲル内培養 / オステオネクチン / 歯周組織再生 / 細胞接着・伸展因子 / (1)歯周組織細胞 / (2)歯根膜由来線維芽細胞 / (3)歯槽骨由来細胞 / (4)ストレッチング / (5)細胞接着・伸展因子 |
研究概要 |
ヒト歯根膜の組織片をサンドイッチ法によるexplantで得たヒト歯根膜線維芽細胞(HPLF)を継代培養し、本研究に用いた。HPLFは5%D-MEM培地で培養し、confluentに達すると無血清培地と交換し、24時間の培養後、培養上清(HPLF-CM)を採取した。一方、機械的外力はFlexcer Strain Unitを用いて、最大伸張度7〜25%になるようにかけた。HPLF-CMを限外濾過膜で濃縮し、陰イオン交換クロマトグラフィーで分離した。各分画を疎水性のウエルにコーティングし、熱処理したBSAで処理しHPLFを播種、3時間の培養後、位相差顕微鏡で細胞の伸展状態を観察し、接着細胞数はDABA法によりDNAを定量した(CASF活性測定法)。その結果、CASFsとしてコラーゲン、フィブロネクチンそして40KD CASFが上がった。精製した40KDa CASFをアミノ酸配列の分析したところ、オステオネクチンであった。そこでオステオネクチン(ON)について以下のことが明らかとなった。1)ストレッチングの伸張強度に依存して、発現するタンパク質である。2)機械的外力の負荷がかからない、コラーゲン・ゲル内培養でゲルの収縮と浮遊培養では、ONの発現は強度に抑制される。3)ONはCASFsの一つである。4)ONはミネラル成分すなわちハイドロキシアパタイトに極めて親和性が強い。5)Octyl-Separoseに結合し、1.0%CHAPSで溶出される疎水性基を持つタンパク質である。生体に応用するのに、基材の開発には有利である。6)エナメル基質タンパク質およびHPLF-CM由来タンパク質を疎水性の培養ウエルにコーティングし、HPLFを播種するとONのmRNAの発現が促進された。それは、細胞が直接基質タンパク質と相互作用することによって、細胞にシグナルが伝達される。
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