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ルイス酸を活用する新しい高立体選択的HWE反応の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 11672104
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 化学系薬学
研究機関徳島大学

研究代表者

佐野 茂樹  徳島大学, 薬学部, 助教授 (20226038)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードウイッティヒ反応 / HWE反応 / ルイス酸 / フッ素 / 不斉合成 / 軸性キラリティー / 中心性キラリティー / α,β-不飽和エステル / 四置換オレフィン
研究概要

本研究期間においては、新しい方法論としてスズ(II)やマグネシウム(II)を活用する高立体選択的HWE反応を検討した。目的としたのは、アリールアルキルケトンを基質とした3置換あるいは4置換アルケンの高立体選択的(E体/Z体)合成法の開発ならびにプロキラルなケトンを基質とする不斉HWE反応の開発である。その結果、スズ(II)トリフラート-N-エチルピペリジン条件下に行なう種々のアリールアルキルケトンのHWE反応は、ビス(トリフルオロエチル)ホスホノ酢酸メチルを用いた場合はZ選択的に、2-フルオロ-2-ジエチルホスホノ酢酸エチルを用いた場合はE選択的に、いずれも高い立体選択性で進行することが明らかとなった。さらに、各種アリールアルキルケトンを基質とした2-アルキル-2-ビス(トリフルオロエチル)ホスホノ酢酸メチルのHWE反応においては、スズ(II)トリフラート-N-エチルピペリジン条件下、目的とするα,β-不飽和エステル(4置換アルケン)が高立体選択的に生成した。また、2-フルオロ-2-ジエチルホスホノ酢酸のジアニオンと種々のアルデヒドとのHWE反応においては、良好なZ選択性でα-フルオロ-α,β-不飽和カルボン酸(3置換アルケン)が生成することを見いだした。
次に、不斉配位子としてキラルジアミンを用い、スズ(II)トリフラート-N-エチルピペリジン条件下にアキラルな2-フルオロ-2-ジエチルホスホノ酢酸エステルとプロキラルな2-置換-1,3-ジオキサン-5-オン誘導体との不斉HWE反応を行うと良好なエナンチオ選択性(〜80%ee)で反応が進行した。2-置換-1,3-ジオキサン-5-オン誘導体より得られた軸性キラリティー化合物は、不斉転移反応による中心性キラリティー化合物への変換が可能であることから、本反応は不斉HWE反応の新たな方向を示すものと言える。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 佐野茂樹: "ヘテロ原子の特性を活用する高立体選択的反応の開発-HWE反応の新展開-"YAKUGAKU ZASSHI. 120・5. 432-444 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shigeki Sano: "Development of Highly Stereoselective Reactions Utilizing Heteroatoms-New Approach to the Stereoselective Horner-Wadsworth-Emmons Reaction-"YAKUGAKU ZASSHI. 120-5. 432-444 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐野茂樹: "ヘテロ原子の特性を活用する高立体選択的反応の開発-HWE反応の新展開-"YAKUGAKU ZASSHI. 120・5. 432-444 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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