研究課題/領域番号 |
11672124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 明治薬科大学 |
研究代表者 |
長岡 博人 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (30155915)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | Zaragozic Acid / 合成 / 7-オキサビシクロ[2.2.2]ヘプタジエン誘導体 / Diels-Alder反応 / 環開裂反応 / 2,8-ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体 / 不斉加水分解 / Zaragozic Acids / 7-オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体 / 2,8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体 |
研究概要 |
本研究は著者らがこれまで行ってきた多環状化合物の環開裂反応による光学活性ビシクロ環化合物合成法を複素環天然物合成に発展的に展開する目的で行われた。今回は、フラン誘導体のDiels-Alder反応による7-オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン系化合物の合成と、その誘導体の環開裂反応を基軸とした多環性複素環化合物の新規構築法開発に焦点を絞り、血中コレステロール低下作用物質Zaragozic Acid類を標的にそれらの新規合成ルートの開発を検討した。その結果、必要な全ての官能基を備えたZaragozic Acidコア部の高立体選択的合成法を確立することができた。これは、2,5-二置換フラン誘導体とジメチルアセチレンジカルボキシラートとのDiels-Alder反応でまず7-オキサビシクロ[2.2.2]ヘプタジエン誘導体を合成し、次いで孤立オレフィンの過酸によるエポキシ化、共役オレフィンの四酸化オスミウムによるcis-ジオール化、エステルによる隣接基関与を利用したラクトン化反応を行い四つの水酸基が高立体選択的に導入された化合物とし、これをCl'位に脱離基を有する化合物に誘導後、環開裂反応により分子内にケトン及びオレフィンを有するテトラヒドロフラン誘導体へと変換し、ケトンの還元に続く分子内アセタール化反応でコア部である2,8-ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体とするものである。さらに光学活性Zaragozic Acid合成に向けた検討では、コア部合成ルート初期段階のmeso-ジエステルのPLEによる不斉加水分解により合成中間体を光学活性体として得ることに成功した。現在、天然型Zaragozic Acidの合成を検討中である。
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