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インターロイキン1による脳虚血障害増悪作用の機序を解明する

研究課題

研究課題/領域番号 11672161
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関東京大学

研究代表者

西山 信好  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (20201692)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードインターロイキン1 / 培養海馬切片 / マイクログリア / 興奮毒性 / 脳虚血 / アラキドン酸 / 海馬 / 神経細胞 / 培養
研究概要

本研究の結果以下のことを明らかとした。
培養海馬切片系でのNMDA興奮毒性による神経細胞死の過程において,IL-1が細胞死促進方向へ作用することを明らかにした。またNMDA興奮毒性負荷によりIL-1が遊離されるが,少なくともその一部がマイクログリア由来であることが明らかになった。
脳虚血時には大量の興奮性アミノ酸が遊離され,受容体を介した神経細胞の過剰興奮が生じることにより,神経細胞死が起こると従来考えられてきた。一方,本研究により,興奮性アミノ酸によりマイクログリアからIL-1が遊離され,IL-1受容体を介した作用が神経細胞死に寄与するという,より複雑な機構が存在する可能性が示唆された。この結果は,脳虚血性障害に新たな発生メカニズムが介在する可能性を意味し,虚血脳におけるIL-1の役割を詳細に解析することにより,脳虚血障害に対する新規治療法の開発に貢献できるものと期待される。
また,海馬錐体細胞のOGD誘発細胞死モデルにおいて,1)OGD負荷により錐体細胞層でPLA_2活性が上昇すること,2)PLA_2およびLOXの阻害剤がOGD誘発細胞死を抑制することを明らかにした。これらの知見は,アラキドン酸代謝系に関わるPLA_2とLOXがOGD誘発細胞死に関与することを示すものであり,海馬の虚血性細胞死のメカニズム解明に重要な手がかりを提供するものと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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