研究課題/領域番号 |
11672196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
金田 典雄 名城大学, 薬学部, 教授 (00144139)
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研究分担者 |
疋田 清美 名城大学, 薬学部, 助手 (30257654)
村田 富保 名城大学, 薬学部, 助手 (80285189)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 脳内細胞移植 / トランスジェニックマウス / 不死化細胞 / 副腎髄質 / ドパミン細胞 / 神経栄養因子 / 副腎髄質細胞 / 黒質ドパミン神経 |
研究概要 |
パーキンソン病の細胞移植治療をめざして、本研究ではチロシン水酸化酵素(TH)遺伝子プロモーターと細胞を不死化させるための癌遺伝子としてSV40T抗原(温度感受性変異株)を導入したトランスジェニック(Tg)マウスからカテコールアミン細胞の株化を試みた。これまでに作成したTgマウスは数カ月以内に副腎に腫瘍を形成することが見出されている。 平成11年度は、このTgマウスにおいて内在性THと導入したSV40T抗原の発現を検討した。その結果、SV40T抗原タンパク質は副腎髄質では強く発現するにもかかわらず、中脳黒質ではタンパク質の発現を検出できなかった。一方、胎齢13.5日の胎仔では中脳腹側部にTHの発現とほぼ一致してSV40T抗原タンパク質の発現が見られた。 平成12年度は、腫瘍化した副腎髄質から細胞を単離し、培養するための条件を検討した。その結果、コラーゲンが最もよい細胞接着基質であることを見いだし、ドパミンのみを合成・分泌するクロマフィン細胞株tsAM5Dを単離した。tsAM5D細胞は33℃ではTHとSV40T抗原を共発現するが、39℃ではSV40T抗原の発現は消失した。 平成13年度は、tsAM5D細胞について、栄養因子依存性を検討した。その結果、tsAM5D細胞はNGFやNT-3にはほとんど栄養因子依存性を示さないのに対し、CNTFとFGF-2に強く反応し、両者の存在下、33℃で培養すると活発に増殖することを見いだした。また、39℃では栄養因子非存在下では細胞は3日以内に死滅するのに対し、CNTFとFGF-2存在下では、3日間、増殖した後、著しい突起の伸長が見られ、神経細胞様に分化することが明らかになった。 今後、tsAM5D細胞を用いて、線条体由来神経栄養因子についてのスクリーニングを行う一方、MPTP誘発パーキンソンモデルマウスの線条体への脳内移植をこころみる予定である。
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