研究課題/領域番号 |
11672216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
伊藤 智夫 北里大学, 薬学部, 教授 (30223168)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | モノカルボン酸 / 輸送担体 / 経口吸収 / Caco-2細胞 / ペニシリン系抗生物質 / モノカルボル酸 |
研究概要 |
Caco-2細胞を常法に従ってTranswell上に単層培養し、apical側pH6.0、basal側pH7.4とするプロトン濃度勾配存在下で、生理的条件下で1価のアニオンとして存在するペニシリン系抗生物質であるフェノキシメチルペニシリン(PCV)、フェネチシリン(PEPC)、プロピシリン(PPPC)、クロキサシリン(MCIPC)、ジクロキサシリン(MDIPC)のapical側からbasal側への透過を測定した。得られた透過速度から透過係数を算出したところ、いずれの抗生物質の透過係数も0.8〜1.0x10^<-6>cm/s程度であった。この値を、S.Chong等が報告している(Pharm.Res.13:120-123,1996)受動拡散のみで吸収される薬物の透過係数とヒトでの吸収率の関係式にあてはめると、これらペニシリン系抗生物質のヒトにおける吸収率は10〜20%程度と予測される。しかしながら、ヒトにおける吸収率の報告値はPCV55%、PEPC86%、PPPC53%、MCIPC45〜61%、MDIPC70%であり、上述の予測値をはるかに上回る。従って、これらペニシリン系抗生物質は受動拡散のみで吸収されるわけではなく、平成11年度の研究実績報告書に記したように、モノカルボン酸輸送系がその吸収の大きく関与していることが強く示唆された。また、この輸送系を介して吸収される薬物のヒトにおける吸収率を、Caco-2細胞の経細胞輸送から予測するにあたっては、受動拡散のみで吸収される薬物の透過係数と吸収率の関係式を用いては過小評価となることが、本研究から明らかとなった。モノカルボン酸輸送系を介して吸収される場合には、Caco-2細胞の透過係数が1.0x10^<-6>cm/s程度でもin vivoで充分な吸収率を示し、恐らく1.0x10^<-7>cm/s程度の透過係数を示す薬物でも経口投与可能と考えられる。
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