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環境中に拡散した有害化学物質の微細藻類による処理

研究課題

研究課題/領域番号 11672227
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境系薬学
研究機関大阪大学

研究代表者

宮本 和久  大阪大学, 薬学研究科, 教授 (30028849)

研究分担者 永瀬 裕康  大阪大学, 薬学研究科, 助手 (00252700)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード微細藻類 / 重金属 / 有害有機化合物 / 環境浄化 / 除去 / 緑藻 / ラン藻 / 有害化学物質 / カドミウム / 有機塩素化合物 / 環境浄化技術
研究概要

近年、多種多様な化学物質が製造され、また焼却処理において新たな化合物が生成され、環境中に放出されている。これらの物質の中には人の健康や生態系に有害な影響を及ぼすものも多く含まれており、大きな社会問題となっている。我々はこれらの物質を濃縮・分解し、環境浄化を行う方法として微細藻類の生物機能の利用に着目した。微細藻類は低栄養条件下でも太陽エネルギーを利用して増殖することができるので、自然環境の浄化には非常に有用であると考えられる。本研究では、微細藻類を利用して、環境中に拡散した重金属と有害有機化合物の効率的処理システムの開発に向けた基礎的検討を行い、以下の知見を得た。
1.微細藻類による環境水からの重金属除去
カドミウム除去能を持つ微細藻類株を材料として、カドミウム除去に対する、光照射条件、撹拌条件、pH、培養温度および培地成分の影響を検討し、高い除去能が得られるための条件の最適化を行った。さらに、海水や硬水などの環境水中に多量に存在するNa^+、K^+、Ca^<2+>、Mg^<2+>などの非重金属陽イオンによる、微細藻類の重金属除去能への影響を調べた結果、Ca^<2+>、Mg^<2+>によりカドミウムの除去能が低下することがわかった。これを改善するために、微細藻類の細胞に種々の前処理を試みたところ、水酸化ナトリウムで処理することによりこれらのイオン存在下でも良好にカドミウムを除去することができた。
2.有害有機化合物分解に関する基礎的研究
環境中に放出されて問題となっている有害有機化合物(クロロフェノール類、ニトロフェノール類など)の除去に利用可能な微細藻類のスクリーニングを行い、除去能力が高い微細藻類数株を得た。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 永瀬裕康: "微細藻類を利用した排水中の重金属除去"環境管理. 35(6). 552-556 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroyasu Nagase: "Heavy metal removal from waste water using microalgae"Environmental Management. 35(6). 552-556 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 永瀬裕康: "微細藻類を利用した排水中の重金属除去"環境管理. 35(6). 552-556 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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