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薬用植物のin vitro保存

研究課題

研究課題/領域番号 11672232
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境系薬学
研究機関新潟薬科大学

研究代表者

平岡 昇  新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (00025701)

研究期間 (年度) 1999 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード植物組織培養 / 薬用植物 / 遺伝子添保存 / 冷蔵保存 / オケラ属植物 / ハシリドコロ / 精油 / トロパンアルカロイド / 遺伝子源保存 / レモングラス / チョウセンアサガオ / シュート培養 / ハマボウフウ / フラノクマリン / ポリアセチレン化合物
研究概要

薬用植物の冷蔵培養器官(シュート、塊茎、不定胚)から復元したクローン植物の植物学的評価並びに含有成分の母植物との定性的・定量的同一性に関する化学的評価を行うことにより,薬用植物のin vitroにおける保存法としての培養シュート冷蔵法の信頼性と汎用性を証明することを目的として本研究を実施して、以下の結果を得た。
熱帯性のレモングラスは5℃では1月間でも枯死し、10あるいは15℃でも14週間しか冷蔵保存できなかった。同じく熱帯性のチョウセンアサガオ属植物は10あるいは15℃で半年以上の保存が可能であった。温帯性のオケラ属植物、アミガサユリ、エゾエンゴサクは1〜2年間2〜5℃で保存できた。特に、ホソバオケラ培養シュートは1992年以来1〜2年間冷蔵した後通常培養条件下で1世代培養し再び1〜2年間冷蔵することにより継代した結果今年度までその培養系統を維持することができた。
2年間冷蔵したハシリドコロおよびオオバナオケラのシュートから復元した植物の栽培試験を実施した。非冷蔵シュート由来の対照植物と比較することにより、形態および成分組成に関する評価を実施した。その結果、形態的変異は観察されず、薬用として用いられる根茎に含まれるトロパンアルカロイド(ハシリドコロ)および精油(オオバナオケラ)のガスクロマトグラムパターンおよびその主要成分であるヒヨスチアミンとスコポラミン(ハシリドコロ)並びにアトラクチロン(オオバナオケラ)含量にも有意な差は認められなかった。
以上の結果から、薬用植物培養シュートのin vitro保存法は形態学的のみならず化学的な変異を起こさないことが実証され、遺伝子源の中期的な保存法としての信頼性が確かめられた。

報告書

(5件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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