研究課題/領域番号 |
11672236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 国立国際医療センター(研究所) |
研究代表者 |
西川 喜代孝 国立国際医療センター, 研究所・臨床薬理研究部, 室長 (40218128)
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研究分担者 |
名取 泰博 国立国際医療センター, 研究所・臨床薬理研究部, 部長 (10164485)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ペプチドライブラリー / ベロ毒素 / 阻害剤 / アミノ酸アナログ |
研究概要 |
1.ハイブリッドペプチドライブラリーの作成;Gb3(Galα1-4Galβ1-4Glcα1-ceramide)の糖鎖部分、Galα1-OH, Galβ1-OHの各-OH基に脱離基を結合させたのち、セリンの-OH基とグリコシド縮合を行い、セリンに各糖が結合したアミノ酸アナログ2種を合成した。平成11年度にGalα1-セリンを、12年度にはGalβ1-セリンを用いてハイブリッドペプチドライブラリーを合成した。 2.ベロ毒素に対する高特異性、高親和性結合モチーフの決定;まず固定化酵素に対する高親和性ペプチドがペプチドライブラリー法を用いて決定できるか否かを、チロシンキナーゼZAP70を用いて検討した。その結果、強力な阻害剤として働く高親和性ペプチドモチーフが本方法を用いて決定できることが明らかとなった(研究発表1)。そこでGlutathione-S-Transferase(GST)融合ベロ毒素アフィニティカラムを作成し、1で合成したハイブリッドペプチドライブラリーからベロ毒素に対する高特異性、高親和性結合モチーフのスクリーニングを行った。その結果、Galα1-セリンの存在する位置をposition 0として、position+3,+4にかけてGluなどの酸性酸に対して、またposition+1ではVal対して高い選択性が認められた。これまでにBサブユニット上に2箇所の糖鎖結合サイト(サイトI、サイトII)が存在することが明かとなっており、その結晶構造から類推し、本モチーフを有するハイブリッドペプチドはサイトIに強固に結合していると予想された。今後はアミノ末端側のモチーフを決定するとともに、カルボキシ末端側のモチーフの情報と合わせて、より強力なベロ毒素結合ペプチドを決定する予定である。
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