研究課題/領域番号 |
11672244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉田 素文 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00291518)
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研究分担者 |
加藤 和生 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (00281759)
丸野 俊一 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (30101009)
山本 博道 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (20166820)
藤原 勝紀 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80091388)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 医学教育 / 体験実習 / 入院体験 / 実習運営 / 医療者養成 / 態度教育 / 臨床実習 |
研究概要 |
平成9年度から11年度にかけて行われた九州大学医学部の5年次学生を対象とする入院体験実習について、学生の感想や担当部署からの疑問・意見などを分析検討し、実習の意義と運営に関する条件整備を検討して実習の運営に活用した。 導入初年度の平成9年度は、学生が医療者役と患者役に別れて、それぞれの役割を体験したが、平成10年度以降は、参加する学生全員が入院生活を体験するようやり方を変更した。また、平成10年度は、学生が8診療科のうち4カ所に別れてそれぞれ単独で大部屋の入院生活を体験した。平成11年度以降は、実習受け入れ先を19診療科に増やした。 9年度から11年度にかけて、実習後の学生に「後輩のために来年度も実習を続けた方がよいと思うか?」との質問を行ったところ、「続けるべきだ」または「続けた方がよい」と回答した学生の割合は、1学年(約100名)中、73%(9年度)、74%(10年度)、88%(11年度)と高率になった。 一方、実習を担当する各診療科教官、あるいは協力している附属病院看護部、事務部などより・実習を運営する学務委員会、コーディネートを担当する医学部附属統合教育研究実習センターに寄せられた疑問・意見などに対し、以下のような対応がとられた。 ●学生の感想から得られた実習の意義を学生、教官、看護職員へ説明。 ●学生にねらいと管理規則や守秘義務などを説明し意思表明を取得。 ●原則として全員必修(入院経験者のみ病室生活体験を免除)。 ●学生の希望により制限食注文・入院先交換を可能とした。 ●体験入院前後のミーティングと連絡業務を実習センターが担当。 ●事務・看護は通常患者の業務とほぼ同じプロセスで協力。 以上の研究成果について学会で3回発表し(医学教育29(5):339-340,1998、同30(5):331-332,1999、同31(5):330-331、2000)、論文として報告した(大学教育7:43-52,2001)。
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