研究課題/領域番号 |
11672302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 旭川医科大学 (2000-2001) 自治医科大学 (1999) |
研究代表者 |
伊藤 喜久 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20129026)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | プロティン1 / 肺クララ細胞10kDa蛋白 / ウテログロビン / 遺伝子多型 / 血小板 / プロテイン1 / クララ細胞蛋白 / β2-マイクログロブリン / カテプシンD / サルコイドーシス / SNP / モノクローナル抗体 / エピトープ / β_2-マイクログロブリン / 酵素免疫測定法 / 気管支喘息 |
研究概要 |
プロテイン1(P1)は、分子量14,000ダルトンのhomodimer構造の非糖蛋白質である。肺クララ細胞10kDa蛋白(CC10)、uteroglobinとも呼ばれ、局所の炎症制御に作用していると考えられている。 平成13年度は、12年度に引き続いて研究を進め、以下の成果を得た。 1.酸性尿中ではβ2-ミクログロプリン(β2-m)は、不安定である。これに対してP1は極めて安定である。そこでβ2-mの不安定性からP1の安定性の機序を検索した。β2-mでは、尿中に混在するCathepsin Dが少なくとも分解に関与する。P1の分子上にはCathepsin Dの切断部位がないことが、安定性が維持されている理由と思われる。最近、分解に関与する酵素を新に見いだし、解析中である。尿中プロテアーゼの同定を契機に、将来、臨床的に利用されている全ての尿中蛋白の安定性の再評価が必要となる。 2.Uteroglobinの遺伝多型(SNPs)の解析からG38Aで日本人健常者のgenotypeの頻度を定め、さらにIgA腎症においては健常者の比べ38AAが24%と2倍高い頻度であることを見いだした。最近の研究では転写量が38AAで低いことが示され、Uteroglobinの産生低下が相対的な炎症の増加を導き、IgA腎症の有意な疾患感受性に結びつくと推定される。現在、健常者で新しいSNPsを発見、肺疾患との関連性についても、検索を進め新しい知見を得ている。一部は構造遺伝子に関連し、今後の機能解析との関連性からP1に関連した疾患病態の発見を目指す。 3.最近、P1に血小板抑制機能があることを、新に見いだした。機序として生体内へのCa^<++>流入を抑制する作用の可能性が疑われている。
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