研究課題/領域番号 |
11672308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
高木 康 昭和大学, 医学部, 助教授 (30138490)
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研究分担者 |
渡部 裕之 昭和大学, 医学部, 助手 (20245848)
杉山 弘 昭和大学, 医学部, 助手 (80211308)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | クレアチンキナーゼ(CK) / CKアイソザイム / 高CK-BB血症 / 遺伝子異常 / CK-B活性 / 心筋梗塞 |
研究概要 |
クレアチンキナーゼ(CK)はクレアチンとクレアチンリン酸との問を触媒する酵素で、特に筋肉収縮時のエネルギー供給上重要な役割を果たしている。そして、そのアイソザイムには細胞質上清分画に存在するCK-MM、CK-MB、CK-BBとミトコンドリア内に存在するミトコンドリアCK(mCK)が知られている。CK-MBは心筋梗塞の、CK-BBは中枢神経疾患、悪性腫瘍の診断マーカーとして測定されている。 15歳の男性にCKアイソザイム異常(CK-MM:60%、CK-MB:13%、CK-BB:37%)が発見された。症例はCK-BBが異常高値となる症状や徴候はなく、遺伝的な高CK-BB血症が考えられた。症例の姉も症状や検査異常がないにもかかわらずCK-BBが47%と高値であり、遺伝子解析を行ったが、十分な解析結果は得られなかった。このようなCKアイソザイムの遺伝的異常症例を見出すために、免疫阻害法によるスクリーニング検査を行い、CK-B活性が症例に対しては心筋マーカーの検索や分子量推定、活性化エネルギー測定によりInCKや免疫グロブリン結合CKとの鑑別を行った。今回の研究では3,015症例についてCKアイソザイム分析を行ったが、CK-B/T-CKが0.1以上であったのは287例であった。主訴や他の臨床検査所見からこれら症例の病態解析を行った結果、心疾患が231例(80.5%)と最も多く、次いで甲状腺疾患と脳疾患の15例(5.2%)、悪性腫瘍と新生児の7例(2.4%)の順であった。CK-BBが異常高値の症例は今回の研究では検出できなかった。
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