研究課題/領域番号 |
11672312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
久原 とみ子 金沢医科大学, 総合医学研究所, 教授 (30080568)
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研究分担者 |
井上 義人 金沢医科大学, 総合医学研究所, 講師 (20080616)
新家 敏弘 金沢医科大学, 総合医学研究所, 助教授 (10098858)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | GC / MS / 先天性代謝異常症 / 化学診断 / ピリミジン代謝異常症 / ホモシスリン尿症 / 新生児スクリーニング試験研究 / 葉酸欠乏症 / プロピオン酸血症 / 先天性代謝疾患 / 自動前処理 / 診断システム / 新生児スクリーニング / 5-フルオロウラシル / ろ紙尿 / 代謝性疾患 / 新生児マススクリーニング |
研究概要 |
1.ピリミジンの異化はPDH、DIlPおよびUPaseにより触媒される。先天性ピリミジン代謝異常症はこれら3種の酵素の責任遺伝子の異常に起因し、ピリミジンアナログである抗癌剤(5FUなど)を服用すると重篤(時に致命的)な副作用が起きることが知られており、5FU等の適応癌患者の中からピリミジン代謝異常症の症例を発見し、副作用を予防することが重要である。 本研究では尿の簡易ウレアーゼ法による前処理法、安定同位体希釈法(SID)、ガスクロマトグラフィー・質量分析(GC/MS)法を用い、この3つの疾患を同時に、高精度に短時間(1.5hr)に化学診断する方法を確立し、実際の検体を扱い、この方法の有用性を証明した(検体は名市大とアムステルダム大から提供された)。従来の方法がスクリーニングであったのに対し、本法はスクリーニング並の早さで、それ以上の精査を全く必要としないEvidence-based Iaboratory medicine(EBLM)に合致する検査法であり、その有用性、新規性が米国化学会で評価された。 2.ホモシスチン尿症の鑑別化学診断法を確立した。又、ホモシスチン尿症I型で、二次的に葉酸欠乏に陥った症例を発見し、葉酸欠乏症の診断に役立てることを明らかにした。 3.新生児スクリーニング試験研究でプロピオン酸血症(PCCD)やα-ケトアジビン酸尿症(αKAU)の発生率が高いことが分った。PCCDは2万人に1人の高い発生率であることが推定された。又、ろ紙血のタンデムマス法では軽症型PCCDの判定は本法より難しいと考えられた(J.Inher.Metab.Dis.,in prcss)。
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