研究課題/領域番号 |
11672313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
清水 章 大阪医科大学, 医学部, 教授 (00028581)
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研究分担者 |
中西 豊文 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10247843)
中川 俊正 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (30237226)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 補体 / HCV / RF / 免疫グロブリンV領域 / 質量分析 / 低温補体活性化現象 / cold activation / プロテオミクス / 補体cold activation / 体細胞高頻度突然変異 / 生殖細胞型遺伝子 / 慢性関節リウマチ / HCV感染 / Ga抗原エピトープ / ビアコア / エレクトロスプレーイオン化質量分析 / 補体価 / クリオグロブリン / HCV感染B細胞 / プロテオーム解析 / アルコール長期多飲者 |
研究概要 |
1970年代、血液を採血後、低温に放置すると、補体価・CH50が低下する現象が注目された。研究代表者所属教室の前任教授稲井真弥らは、non-A non-B肝炎の患者にcold activationを示す患者が多いことを報告した。C型肝炎ウイルスが発見され、その抗体価が測定できるようになった1990年代に、我々はcold activationを起こす検体のHCV抗体価を調べ、全例が陽性である事を示した。以来この現象は寒冷補体活性化現象(cold activation)と呼ばれ、HCV感染との強い関連が定着した概念となり、外国文献にも広く引用されるようになった。さらに血清を低温に放置するとRFの値が上昇する検体を発見し、それらが、同時に、cold activationを起こす症例であり、またHCV陽性であることを示した。これらは低温でのみ反応するのでアフィニテイーの低いIgM RFの可能性がある。生殖細胞型V領域遺伝子或いは体細胞突然変異頻度の低いV領域遺伝子の配列によってコードされた構造をもつ可能性がある。近年著しい進歩を遂げたタンパク質、遺伝子分析技術を応用して、この作業仮説を証明することが本研究の目的である。血清を等電点電気泳動とSDSポリアクリルアミド電気泳動で2次元に展開した。プロテオミクスの手法により、それぞれのスポットを切り抜き、これに還元アルキル化剤を加え、ゲル中のタンパク質をアルキル化した後、トリプシンを加える。消化後溶媒抽出し、抽出物をエレクトロスプレー質量分析により、分析し、アミノ酸配列を調べた。多種類のV領域アミノ酸配列を同定した。MDMRVPAQLLGLLLLR(Ig k light chain 1-16)ASQSISSYLNWYQQKPGKAPK(Ig k light chain 47-67)DSTYSLSSTLTLSK(Ig k light chain 55-68)これらペプチドは変異部位の中で変異の少ない部分と考えられる。安定同位体標識ペプチドを比較物質として定量する条件の検討を始めた。
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