研究課題/領域番号 |
11672321
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 石川県立看護大学 (2000) 東京大学 (1999) |
研究代表者 |
金川 克子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (10019565)
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研究分担者 |
北村 立 石川県立高松病院, 診療部, 医長(研究職)
天津 栄子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (30020027)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 看護介入 / 回想法 / デイケア / RO(リアリティ オリエンテーション) / 家族 / 介護者 / 介護介入 / 痴呆 |
研究概要 |
本研究は、農村と都市の在宅痴呆性老人を対象に回想法およびROをとり入れた介入プログラムの有効性を検討したものであり、結果の概要は次の通りである。 (1)I県F市(農村地域)のデイサービスを利用している痴呆性高齢者33名のうち、12名には回想法をとり入れたグループケアプログラムを追加し、対照として11名には同じ施設の通常の標準的なディサービスを続行したところ、回想法をとり入れた対象群では、見当識の領域を中心として改善がみられた。介入による日常生活機能への効果では、失見当識と引きこもり傾向の領域について改善がみられた。 介入によるグループセッションでは、対人交流の向上や意欲の改善が得られる可能性が示唆された。 (2)東京都区内(都市地域)のデイケアを利用している痴呆性高齢者60名のうち30名に、上記1.とほぼ同様の回想法をとり入れたグループケアプログラムでは、その効果に病型によってやや違いがみられた。 AD群では、日常生活機能におりて引きこもりおよび意欲の領域に改善傾向が認められた。VD群では、見当識の領域と日常生活機能において引きこもりおよび意欲の領域に改善が認められた。 以上より、回想法をとり入れたグループケアプログラムの効果は、地域別,痴呆の病型別では、若干違いはあるものの、見当識や日常生活面での引きこもりに対して、概ね改善の傾向がみられ、適用できるものと考えられる。
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