研究課題/領域番号 |
11672325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
石垣 和子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80073089)
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研究分担者 |
木村 元彦 静岡大学, 工学部, 助教授 (20195382)
藤井 正子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00010033)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 睡眠 / 高令者 / 寝がえり / POLHEMUS / エアマットレス / 体動 / 介護用マットレス / 高齢者 / 体位交換 |
研究概要 |
前年度の若年者における研究により、マットレスの種類によって体動の大きさに変化が現れ、そのことが、寝心地すなわち睡眠が快適であったかどうかに関連していることがわかった。本研究ではそれを受けて、要介護状態にある高齢者がどのように体位変換の援助を受けているかについて、自分で寝返り可の者と不可の者で比較し検討し、要介護高齢者の睡眠への影響を考察した。 在宅での体位変換状況把握のために訪問看護ステーション利用者を、施設内での状況把握のために特別養護老人ホーム入所者を対象とした。在宅では寝返り不可者の73.8%がエアマットを使用し、その他の褥創予防マットを含めると90.5%が特殊マットを使用していた。一方施設ではエアマット使用者は寝返り不可者の11.8%に過ぎず、特殊マット不使用者は27%に達していた。寝返り不可者の体位変換の援助は、在宅、施設でそれぞれ大きく向きを変える変換が73.8%、90.2%、小さく向きを変える変換が78.6%、29.4%であった。その頻度は、大きく向きを変える変換は在宅では日中2〜3時間おき、夜間は「必要に応じて」行っていた。施設では日中、夜間ともに2〜3時間おきに行われていた。エアマット使用者の寝心地についての感想は、使用者の多かった在宅では43.6%が硬さが良く、33.3%が寝心地がいいとこたえたが、身動きについては「どちらともいえない」や「わからない」が多く、あまり身動きしやすくはないようであった。寝かせるときの姿勢は、在宅では自力寝返り不可者に対して仰臥位が多く、他の研究から高齢者の睡眠姿勢が必ずしも仰向けが好まれているとはいえないことから、個々人の好みの向きを配慮する方法を研究する必要性が感じられた。また、マット導入が自発的な体動及び寝心地に与える影響については、前年度用いた体動角度を測定するPOLHEMUSを用いて客観的に検討する必要性が認められた。
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