研究課題/領域番号 |
11672332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 信州大学 (2000) 徳島大学 (1999) |
研究代表者 |
中田 りつ子 (中田 リつ子) 信州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80274942)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 日帰り手術 / DRG / PPS / ケア・コーデイネイター / クリテイカルパスウエイ / Healthy Patient / Sameday Surgery / Study Tour in Australia / クリティカルパスウエイ / Same day Surgery / ケアコーディネイト / タイムスタディー / 参加観察法 / 患者満足度 |
研究概要 |
日帰り手術(以下DS)の先進国でなぜ80%あるいは90%を超えるほど爆発的に拡がったのかその背景と理由を分析するため米国を中心とする文献研究と医療制度を異にするオーストラリアに視察を行った。医療費の高騰と財政の圧迫とから、DRG/PPS(定額医療費支払い制度)が導入され、DSは病院経営の生き残りをかけて徹底した効率性、質の保障、患者・家族満足のために始まり、拡がったことがわかった。 徹底した効率性のためにヘルシーペイシェントの選別、各科にわたるセンター化がなされ、質の保障のためにクリテイカルパスウエイが導入された。他職種を調整しDSを効果的に運用するための人材としてケア・コーデイネイターが必要とされ、看護職がその役割・機能を担当している。患者・家族満足度はそれらが効果的に発揮されたときに高い。 日本における日帰り手術の実態を把握するために、50施設を対象にアンケート調査と某DSセンターでケア・コーデイネイターの役割の実際、業務分析、患者満足度の共同調査を行い、ケア・コーデイネイター機能の必要な内容として以下の結論を得た。 ・優れた看護婦と同様な観察力とそれを可能にする幅広い知識と技術。 ・予測された経過を自分はたどっていると患者が思える面談時の十分なインフォームドコンセント。 ・時間に追われての対応でも、自分は充分な看護を受け、安心してリカバリーの時を過ごしていると実感させるコミュニケーション技術と対応能力。 ・平常時を含め、患者を取り巻く多職種の調整能力とりわけ、予期せぬ事態発生時の調整能力。
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