研究課題/領域番号 |
11672340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
兼松 百合子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20091671)
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研究分担者 |
三浦 まゆみ 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (20305254)
布佐 真理子 岩手県立大学, 看護学部, 助教授 (60228939)
石井 トク 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (10151325)
平野 昭彦 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (30305255)
菊池 和子 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (10305253)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 基礎看護学 / 看護学概論 / 看護技術 / 基礎看護実習 / 看護教育カリキュラム / 看護系大学 |
研究概要 |
医療の進歩と看護ニーズの変化に対応する「基礎看護学」の教育内容、教育方法を明らかにするために、平成11年度に日本の47大学のシラバス調査と、その中の13大学の訪問調査を行なった。また、アメリカの3大学、カナダの1大学、イギリスの3大学を訪問し、同様の調査を行った。12年度は、それらの内容を分析し、研究集会を経て考察を深めた。主な内容は次の通りである。 1.看護の対象を全年齢、すべての健康状態の人、看護活動の場をすべての保健医療施設並びに地域、家庭と広く捉え、従来の入院患者のケアの基本に偏ることなく、広く地域における看護の視点や基本技術も含めて構成する必要がある。 2.看護学概論は、看護とは何かをひもとく看護学への導入であり、看護学概論の考え方が、看護技術や実習に展開される必要がある。 3.看護技術は共通技術、生活援助技術、治療援助技術の3群に大別された。共通技術が他の2群の技術に十分盛り込まれていない。わが国の感染予防技術教育では、欧米で強調しているスタンダードプリコーションの概念や技術の教育が欠けている。 4.基礎看護実習は2回以上に分けて実施している大学が多く、初段階は1年次で、Early Exposureの傾向が見られ、病院の他、老人、地域、小児系の施設等で実施されている。 5.基礎看護学と各領域の看護学並びに専門基礎科目との関連性については、関連性、一貫性を図るよう組織的な取組みが必要である。 6.諸外国では、1つのコースに、講義、学内演習、臨床実習が含まれ、一週間の内にこれらが同時に進行し、フォーカスが一致している。コース・コーディネイターを中心に各看護分野の教員からなるグループで運営している。 これらの結果を活用して、わが国の大学の基礎看護学教育の内容、教育方法を更に改善・充実する必要があることが明らかになった。
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