研究課題/領域番号 |
11672346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 (2001) 長野県看護大学 (1999-2000) |
研究代表者 |
北山 三津子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (70161502)
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研究分担者 |
松下 光子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (60326113)
森 仁美 (森 仁実) 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (40326111)
安田 貴恵子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (20220147)
頭川 典子 長野県看護大学, 看護学部, 助手
御子柴 裕子 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00315847)
俵 麻紀 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (20311904)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ケアチーム / 介護家族 / 介護価値 / 訪問介護従事者 / 訪問看護従事者 / 介護を肯定的に認識する / 援助体験から感じること / 援助意図 / 訪問看護婦 / 介護職 / 文化的背景 / ホームヘルパー |
研究概要 |
ケアチームによる介護家族の介護価値の認識を高める援助の方法を検討するために、介護家族に係わる頻度が多いと推測される訪問介護従事者と訪問看護従事者の介護に関する認識と援助活動の実態を以下の三点から明らかにした。1.援助体験を通じて介護について感じていることおよび感じるきっかけとなった援助体験、2.実施している援助とその意図、3.家族が介護体験を通じて何かを得ることを促す援助に関する意見。質問紙による郵送調査を実施した。訪問介護従事者は、長野県内の全居宅介護支援サービス事業者の常勤訪問介護職員1228人を対象とし344人から回答を得た。訪問看護従事者は、長野県および岐阜県内の全訪問看護ステーション205施設の看護職者とし、149施設651人から回答を得た。援助体験を通じて感じていることは、両群ともに同様の傾向を示した。殆どのものが介護体験を通じて人は何かを得ていると感じていたが、介護家族が得ていると感じる頻度はあまり高くなかった。介護家族が何かを得ていると感じたきっかけは、介護の受け止め方や介護の仕方の変化を実感したことであった。実施している援助も両群とも同様の傾向を示し、家族の介護継続意欲を高め、介護を肯定的に認識できるように、家族の気持ちを傾聴し努力を認めることや、各種サービスの活用をすすめ負担軽減や介護者のQOLの向上をはかることが多く、家族とともにケアをしたり、家族間のコミュニケーションをはかるといった援助者からの働きかけは多くなかった。訪問看護従事者群では、家族が介護から何かを得ることを促す援助について記述のあったものは、他の援助者と話し合っているものが多かった。両者による話し合いは、家族の考えや介護方法の変化に気づく機会となり、介護の肯定的な側面に関する自らの認識を高めると同時に介護家族の認識を高める援助を開発するという意味があると推察された。
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