研究課題/領域番号 |
11672376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
田村 綾子 徳島大学, 医学部, 教授 (10227275)
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研究分担者 |
高橋 由紀 香川医科大学, 医学部, 講師 (90304592)
南 妙子 香川医科大学, 医学部, 助教授 (60229763)
市原 多香子 徳島大学, 医学部, 講師 (10274268)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 失語症 / コミュニケーション / SLTA / 簡便化 / 失語 / ストラテジー / 復唱 |
研究概要 |
失語症患者のコミュニケーション能力障害の実態を明らかにするため、入院療養中の重度〜中等度失語患者の療養におけるコミュニケーション状況を観察した。その結果、復唱良好群では「聞き返し」不良群では「うなづき」をコミュニケーション手段として多用していることを明らかにした。次いで、失語症検査SLTAでの急性期失語検査時間の短縮化と重症患者のベットサイドでの簡易検査作製を目的に、最頻重要検査項目の抽出を行った。失語症と診断された111例を対象とした。111例の内訳は、平均年齢60.1歳(SD10.8)で、検査に要した時間は、平均84.9分(SD26.8)、性別は男性77名、女性34名、利き手は全ての患者が右利きであった。失語症に至った原因疾患は、脳血管障害92名(脳内出血21名、脳梗塞64名、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血7名)、脳腫瘍15名、頭部外傷4名であった。失語症の重症度分類では、重度29名、中等度47名、軽度35名であった。対象を発症後6ヶ月以内の急性期失語とし、SLTA検査項目25項目について多変量解析(主成分分析法)にて13検査項目を選出した。第1主成分は"聴く"と"読む"、第2成分は"書く"、第3成分は"話す"を成分構造とした検査項目であった。抽出された第1・第2・第3成分の下位検査項目は、"聴く"の「単語理解」と「短文理解」の2項目、"読む"の「仮名単語」「漢字単語」「短文理解」の3項目、"話す"の呼称」「単語の復唱」「仮名一文字の音読」「漢字単語の音読」「仮名単語の音読」の5項目"書く"の「仮名単語」「漫画説明」「仮名単語の書取」の3項目で、全部で13項目あった。この13項目は、言語機能の検査時の必須条件である"聴く""話す""書く"読む"の4つの機能を含み、かつSLTAの全項目を約二分の一に簡約できた。この簡約化されたSLTAは、比較的短時間に行え、bed sideでの失語症のスクリーニング検査として有用であると思われた。
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