研究課題/領域番号 |
11672383
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
奥野 茂代 長野県看護大学, 看護学部, 老年看護学教授 (90295543)
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研究分担者 |
岩崎 朗子 長野県看護大学, 看護学部, 老年看護学教授 (60336625)
池田 紀子 長野県看護大学, 看護学部, 老年看護学教授 (70281251)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 高齢者のフルスプロモーション / 長寿信念尺度 / 生活習慣 / エンカウンターによるグループアプローチ / 看護介入 / 高齢者の役割に対する時間的展望 / 高齢者のセルフエフィカシー / Quality of Life / 高齢者のヘルスプロモーション / 配偶者を失った高齢者 / 長寿信念 / グループアプローチ |
研究概要 |
目的は、(1)高齢者のヘルスプロモーション・プログラムに活用できる高齢者の長寿に関する信念尺度を作成する。(2)高齢者の長寿に関する信念への気づきを高める看護介入のプログラムを開発し、高齢者のQOLを検討する、ことである。 目的(1)に対しては、高齢者、看護者、介護者を938人を対象に質問紙調査を実施した。有効回答数は、675人(720%)であり、妥当性、信頼性について検討した。 その結果、長寿信念尺度のうち長寿信念関連性尺度は、信頼性が確認されたが妥当性が確認されなかった。長寿信念容易性尺度は、信頼性と妥当性が確認され、長寿信念を測定する尺度として適切であることが確認された。長寿によいとされる行動への信念は、「長寿につながる日常生活行動を実行することが困難であるか・容易であるかの認識」により測定でき、有効である。 目的(2)対しては、配偶者を亡くした農村地帯に生活する高齢者(了解の得られた)を対象に、エンカウンターによるグループアプローチ(非構成的、構成的による方法、平成11,12年度と同じ内容、方法による)を実施した。本年度の主なねらいは、配偶者の死を体験されたストレスの大きい高齢者の長寿に関する信念や気づき、またQOLの変化について明らかにしたく取り組ん拙主な結果は、平成12年度の結果とに相違がみられなかった。すなわち参加者は、グループでの話し合いをとおして人生を振り返る人間関係を持つことができ、グループ終了時の自己効力感がグループ前に比べて上昇した。また3年間における参加者は、42人であった。これらのうち前後の質問紙調査に回答を得た30人については、グループ後に長寿信念容易性尺度の第1因子<生活の充実・他者との交流>が上昇する兆候がみられた。エンカウンターを基盤にした看護グループアプローチは、高齢者のセルフエフィカシー(GSES)を高め、長寿に良いとされる生活行動を促進する動機づけになるということが明らかになった。成果は、国内学会で14回発表、国外学会で3回発表した。
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