研究課題/領域番号 |
11680024
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
|
研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
下村 吉治 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (30162738)
|
研究分担者 |
村上 太郎 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (10252305)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 運動トレーニング / インスリン感受性 / IRS-1 / PI3-kinase / ピルビン酸脱水素酵素複合体 / グルコース輸送体 / 分岐アミノ酸代謝 / ラット / 糖尿病 / 分岐鎖アミノ酸代謝 / 分岐鎖α-ケト酸脱水素酵素 / 酵素蛋白質 / mRNA / BCKDHキナーゼ / グルコース輸送体IV / グルコース代謝 / 骨格筋 / 加齢 / insulin receptor / 遺伝子発現 |
研究概要 |
運動が健康を維持・増進する作用を持つことは周知の事実であるが、そのメカニズムに関する研究は少ない。本研究では、インスリン作用の情報伝達に関与する遺伝子の発現および酵素タンパク量に対する加齢と運動トレーニングの影響について検討した。得られた結果より、加齢によるインスリン感受性低下に対する運動トレーニングの改善効果には、骨格筋におけるinsulin receptor substrate-1の遺伝子発現の上昇とタンパク量の維持、さらにphosphatidylinositol 3-kinaseのタンパク量の維持が関与している可能性が示唆された。 グルコースは、全ての細胞の主要なエネルギー源であるが、細胞内のグルコース代謝を律速する酵素は、細胞内へのグルコース取り込みを触媒するグルコース輸送体(Glut-IV)と、解糖系とクエン酸回路の結合部に存在するピルビン酸脱水素酵素(pyruvate dehydrogenase : PDH)複合体であり、これらの活性はインスリン感受性の低下と共に低下することが明らかにされている。運動トレーニングは、インスリン感受性を高め、グルコース代謝を促進するが、本研究では、筋細胞内のGlut-IV含量とPDH複合体活性に対する運動トレーニングの影響を検討した。得られた結果より、運動トレーニングは骨格筋のGlut-IV含量とPDH活性を増加することにより、グルコース代謝を改善することが示唆された。 一方、分岐鎖α-ケト酸脱水素酵素(BCKDH)複合体は分岐鎖アミノ酸分解の律速酵素であるので、本研究では、ストレプトゾトシン糖尿病ラット肝臓のBCKDH複合体の活性と酵素発現に対する運動トレーニングの影響を検討した。その結果、ストレプトゾトシン糖尿病ラットの分岐鎖アミノ酸分解能は運動トレーニングによって抑制され、この調節は糖尿病により誘発される肝BCKDH複合体発現の抑制を伴うことが示唆された。
|