研究課題/領域番号 |
11680042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
田中 正敏 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90112721)
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研究分担者 |
田中 かづ子 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50155123)
佐藤 晶彦 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (40235312)
小林 敏生 福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (20251069)
高橋 弘彦 仙台大学, 体育学部, 講師 (50240940)
前田 享史 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (90301407)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 高齢者 / 防衛体力 / 季節差 / 体温 / 内分泌 / 循環器機能 / 温冷感 / 温湿度 / 加齢 / 末梢血流量 / 血圧 / 環境温度差 / ティルティングベッド / 唾液ホルモン / 呼吸・循環機能 |
研究概要 |
今回の研究では、人工気候室での人体実験、および老人ホームなどでのフィールド調査研究の二面より研究を行った。 実験では被験者は健康な60歳代の男性7名および20歳代の男性7名である。室温を約28℃、湿度を50%に設定した前室に60分間、椅座位安静を保った。その後、各温湿度条件(室温20、28、36℃、湿度約50%RH)に設定された人工気候室に移動し40分間の椅座位安静の後、25分間仰臥後、ヘッドアップティルトにより15分間の立位姿勢を行った。再び後室(前室)に戻り約30分間安静にし、冬季と夏季とにつき比較を行った。測定項目は、体温(舌下温,皮膚温9点)の他、血圧、心電図、主観申告(快適感覚、温度感覚)NO、コルチゾール測定などであった。 高齢群は環境温により収縮期血圧、心拍数が変化し、若年群では収縮期血圧は変化せず、心拍数のみ変化した。また、臥位から立位への姿勢変化により、高齢群では、収縮期血圧は減少し、心拍数は増加した。一方、若年群では収縮期血圧は変化せず心拍数のみ変化した。高齢者では、夏季よりも冬季の暑熱曝露において、より深部体温は上昇した。両群ともに、同じ環境温度に対する体温調節反応は、季節によって異なていた。高齢者では、夏季の寒冷曝露で平均皮膚温がより低下し、深部体温も低下した。寒冷曝露後の後室において、高齢者では、若年者に比べて深部温の上昇が遅くなっており、その傾向は特に夏季の寒冷曝露後に顕著であった。 フィールド調査は、居住環境などにつき行い、老人医療福祉施設を対象とした場合は、温湿度の測定を1年間行い、温熱感覚についてのアンケート調査では、同施設の回答可能な入居者42名、及び介護職員41名に対して実施した。冬季の施設内の温度は比較的良くコントロールされていたが、相対湿度は10%台と低かった。また、高齢の入居者は、温熱環境、特に湿度についての意識及び感覚が低下していることが推測された。
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