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フランス地理学における「地域研究」の方法-とくに旧植民地地域を例に-

研究課題

研究課題/領域番号 11680076
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人文地理学
研究機関九州大学

研究代表者

野澤 秀樹  九州大学, 人文科学研究院, 教授 (00036998)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード植民地地理学 / 熱帯地理学 / 地域研究 / M.デユブワ / A.ドゥマンジョン / P.グールー / 日本地政学 / 小牧実繁 / M.デュブワ / フランス地理学 / ヴィダル / 植民地理学
研究概要

1.フランスにおける植民地地理学
近代地理学の成立は、植民地獲得運動と密接に結びつき、フランスでは1893年パリ大学に植民地地理学講座が設置され、P.ヴィダル・ドゥ・ラ・ブラーシュの弟子、M.デユブワが就任した。かれの地理学方法論は、恩師ヴィダルとは異なり、伝統的・保守的であり、ヴィダル地理学の成功の中で、忘れ去られたが、近年再検討がなされている。
2.ヴィダル派の海外地域研究-植民地地理学から熱帯地理学へ
ヴィダル派の植民地地理学研究では、A.ドゥマンジョンの大英帝国の研究が知られているが、ヴィダル派の特徴をなす「地域研究」が、海外(植民地)で本格的に行われるようになるのは、1920-30年代になってからである。その代表がP.グールーの『トンキンデルタの農民』であり、ここにいたって「植民地地理学」から「熱帯地理学」の研究へ方向が確立される。
グールーの熱帯研究は、全世界におよび豊富な知識と経験から導かれたかれの方法は、20世紀後半のフランス熱帯地理学研究に大きな影響を与え、優れた研究者、地域研究を生み出してきた。
3.わが国における植民地帝国時代の地理学-日本地政学の主張
第二次大戦前、わが国は西欧列強とともに植民地獲得を争い、一大植民地帝国を夢見ていた。それを正当化し、さらに促進するエセ科学の役割を果たしたのが地政学である。小牧実繁の「日本地政学」がいかなるものかを検討した。これは2000年1月カメルーンのヤウンデで行われた国際地理学会地理思想史委員会のシンポジュウムで報告した。
なお、本科学研究費では、上記1、2に関し、フランス地理学の学位論文を中心にした海外地域及び最近の地域研究のリストを作成し、文献の収集にも努めた。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 野澤 秀樹: "地理学発展の鏡としての地理学雑誌"地理雑誌. 108・6. 663-672 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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