研究課題/領域番号 |
11680104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
諸岡 晴美 富山大学, 教育学部, 教授 (40200464)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | パンティストッキング / サポートパンティストッキング / 衣服圧 / 脚部 / 快適性 / 人体生理 / 水着 / 体幹部 / 脚部圧迫 / 圧感覚 / サポートストッキング / 着用圧 |
研究概要 |
本研究は、圧快適性をもつ衣料開発のための設計指針を得ることを目的に、人体圧迫型衣料としてサポートパンティストッキング(PS)および競泳用水着を取り上げて、これらの衣料による圧迫が人体生理および心理に及ぼす影響を明らかにした。昨年度に引き続き、今年度もサポートPSによる脚部の圧迫が生理反応に及ぼす影響、圧感覚・圧快適性に及ぼす影響を中心に、体幹部圧迫による人体影響についても研究を行った。また、基礎研究として、PS布の圧縮特性、表面粗さ特性についても検討を行った。さらに、心理的快適性を得るための審美性能についても検討した。得られた研究成果は以下の通りである。 1.着用者の体型によるPSの伸長が肌触り感覚に及ぼす影響を検討するために、直径および長さの異なる円筒を用いて、伸長率を変化させた際の圧縮特性(圧縮エネルギー、圧縮レジリエンス)の変化を明らかにした。 2.PS肌触り感覚に影響をおよぼす表面特性を円筒モデル実験および人体着用実験により検討し、PSの編構造と表面粗さとの関係を明らかにした。 3.心地よい圧分布をもつサポートPSの設計を目的として、大腿部、下腿部、足首部を部位別に圧迫したときの快適圧、限界圧を明らかにした。また、それらに寄与する要因を分析した。 4.脚部の審美性確保を目的に、PSと化粧用ファンデーションが脚部の傷跡被覆効果とその客観的評価法を明らかにした。 5.これまでの研究成果を基に、コース方向にループ長をコントロールしたサポートPSを試作し、その着用性能を検証した。立位作業者を被験者として、脚部浮腫および疲労度への効果、圧快適性に及ぼす影響を明らかにした。 6.また、上記のPSを用いて、皮膚血流量、皮膚温、心拍数、口腔温等の生理量に及ぼす影響を検討し、試作PSの有用性を検証した。 7.体幹部の圧分布の異なる衣料を作製し、鼠頚部や肩紐部などに紐状にかかる局所圧とその他の布地部分にあたる全体圧の人体生理への影響を、安静時・運動時において明らかにした。
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