研究課題/領域番号 |
11680118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
片山 倫子 東京家政大学, 家政学部, 教授 (20056386)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 染料 / 廃水処理 / 酵素 / アントラキノン系染料 / 脱色 / 酸性染料 / 反応染料 / 生分解 / 直接染料 / 銅フタロシアニン染料 / 化学構造 |
研究概要 |
染色工場や染料製造工場の微生物および酵素廃液処理を目的として、銅フタロシアニン染料水溶液を環流した環流土壌から本染料に対して優れた分解能を有する糸状菌ミロテシウムベルカリアKW-1株を純粋分離し、これによる銅フタロシアニン染料を含む7種の直接染料に対する生分解性、および染料製造工場廃液に対する生分解性を検討したところ、各種染料および実際の染料工場からの廃液に対しても本株が有効であること、本株を固定化した担体により銅フタロシアニン染料が効率よく分解すること、本株由来の粗酵素液により各種染料水溶液が効率よく脱色すること、ミロテシウムベルカリア由来の市販BO酵素により各種染料水溶液が効率よく脱色することを明らかにした。さらにミロテシウムベルカリア由来の市販国産BO酵素による15種染料の脱色能を調べたところC.I.Direct Yellow 86およびC.I.Reactive Red 120は殆ど退色しなかったがこれ以外の13種はBOにより退色した。酸性染料および反応染料で骨格がアントラキノン系である青色染料9種についてもBOによる脱色実験を行った。いずれも良く脱色した。9種の中のC.I.Acid Blue 40を精製しこの水溶液の脱色液をHPLCにかけ染料の脱色過程の追跡を試み、本酵素による脱色反応で生じた分解中間体の吸収スペクトルを明らかにした。なお、研究開始時に予定していた、酵素を担体に固定化しこれによって廃水処理の可能性を検討する件に関しては、HPLCによる分解過程の分析が手間取ってしまったために未だ出来ていない。今回は始めに納入された島津製作所製のHPLCフォトダイオードアレイ検出器が全くの不良品であったにも関わらず製造元が長期間クレームを認めなかったため、交換に時間が取られ研究が予定どおり進まなかったことが大きく影響している。
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